鶏よ、鶏よ!
果たしてアルフレッド・ベスターの好物が鶏肉だったかどうかは不明だが……。
先日携帯の機種変更をしたため、今月は大緊縮財政を強いられている。一日の小遣いは五百円。この範囲内で昼食と夕食を賄わなければならない。
幸い社員食堂という強い味方がいるので、昼はご飯と冷や奴と味噌汁(これで200円)、夕方は蕎麦(230円)というラインナップで我慢すれば生きて行く事が出来る。
しかし今日のメニューは、よりにもよってあの「鶏の唐揚げ薬味ソース」である。苦しい台所事情を省みればそんな贅沢は許されないのだが、ここはあえて勇気を持って決断する事にした。

これは社員食堂の定番メニューなのだが、来週一杯で今の会社が撤退し別会社と交代になるとの事なので、このメニューが頂けるのは恐らく今日が最後である。これを食わなかったら、ずっと後悔するに違いない。それに、食いたい物を食わないというのは、結構惨めな気分が蓄積するものだ。これはメンタルヘルスの点から考えても、我慢するのは良くないに違いない。
そういったわけで今日の昼は、久方ぶりにこのメニューを堪能したのだった。
さて、このしわ寄せを、どうやって吸収しようか。次の小遣いまで、あと半月弱……。
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