最終兵器ヨドバシ
今日は夫婦でお買い物の日。互いに交換するクリスマスプレゼントを買いに出かけた。我が家の場合、大人向けのサンタは周回遅れでやってくるのだ。
ちなみに我が家のルールは「予算は五千円まで。オーバー分は自己負担。リクエストあり」となっている。
こちらのお目当ては、新ゲッターロボの6巻。女房のお目当ては、中島みゆきのDVDを二枚。一つは「歌姫 in LA」で、もう一つが「夜会の軌跡」だそうである。
まずは新宿のビックカメラへ。ここは我が家の定番買い物スポットなので、ビックカメラで扱っていると思われる物はまずここで探す事にしているのだ。
DVDの売場に行くと、以前に行ったときとは棚の配置が変わっている。店としてはテコ入れの意味でやっているのだろうが、この年になると慣れ親しんだ構成に変更を加えられるのは、あまりうれしくない。
案の定、ゲッターのDVDを探すのに苦労する。また、そんな時に限って目につくのは新ゲッター対ネオゲッターとか、新ゲッターの1巻から5巻までだったりする。そいつらはもう全部持ってる40歳ってのも、ちょっといかがなものかと思うが、それは置いとくことにする。
売場のあちこちをウロウロしてようやく、新ゲッターロボの6巻を発見。パッケージの裏表紙(で良いのか?)を見るとTVCMで見た「逝っちゃった目の竜馬」のカットがあり、よしよしとうなずく。
これで自分がもらうプレゼントは確保できた。次は女房の分である。
ところが中島みゆきに関しては、夜会のDVDしか置いてない。仕方がないのでビックP-KANを出て、別の量販店へと向かった。
ここではとりあえず「歌姫 in LA」のみ発見。しかし夜会の軌跡は見あたらない。
諦めきれず、レジで店員さんに夜会の軌跡はありますかと尋ねたところ、どういう理由かは知らないが思い切り口を「へ」の字にしてこう聞かれた。
「夜会の奇跡ぃ? それぇ、最近出たんですかぁ? 新しいのならぁ、そっちの新作コーナーにあるしぃ、そうでないならぁ、アーティスト別の棚になりますぅ」
文字では声音が伝えられないのが残念だが、あの声は「学級会でいたずら者の男子を糾弾する学級委員」そのものであった。文字で書くとなると「!」マークを付ける程ではないかも、と思いながら、付けないとなるとそれはそれで違和感を覚える程度の強い口調、という感じか。
何はともあれ、敬語を使ってものを尋ねている客を叱りつけるような店員のいる店からは、どんなレア物だって買うつもりはない。いったん手にとった歌姫のDVDを棚に戻し、その店を出た。
そしてあちこちを放浪した後、最後の切り札であるヨドバシカメラ西口大ガード店へと向かった。
この店はかつて二度ばかり、他の店で探して見つからなかった品物が一つだけ置いてある、という経験をしているのである(ゼロテック&クリエ用ミニキーボード)。
音楽DVDのコーナーを見回し、やっぱり歌姫はあるが夜会の軌跡はない、という事を確認して、店員さんに声をかけた。
ここの店員さんは親切で、すぐに端末で在庫を調べてくれた。そして、自店には在庫はないが、東口のソフト館になら在庫があること、希望するならすぐに電話して品物を押さえてくれる事を教えてくれた。今から買いに行くのでぜひ押さえてくれとお願いすると、すぐに電話をしてくれた。そして自分の名刺の裏にメモをして、これを持っていけば判るようにしておきましたからと、渡してくれたのだった。
たとえ在庫がなくとも、結果として欲しい物が手に入るとは、この店は買い物の最終兵器と言って良いのではないだろうか。
では次に新宿で買い物をするときはまずここから探し始めるかというと、多分そうはしないだろう。やっぱりビックP館からスタートするにちがいない。
なぜならヨドバシ西口大ガード店は私にとって、捜し物のスペシウム光線だからである。
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