へぎそば祭り
秘密結社で時折出る話題のなかに、「へぎそば」というのがある。「へぎ」と呼ばれる器に入っているからへぎそば、と呼ぶらしい。ざるそばがザルに乗ってるのと同じ様なものだろう。
ちなみに「へぎ」とは何かと調べてみたところ、杉または檜を剥いで作った薄い板の事をへぎ板といい、それで作った折箱をへぎ折りというらしい。だから恐らくは、へぎ折りに入ったそば、という事だと思われる。
もっとも、へぎ折りに入っていればどんな麺でもへぎそばと呼べるという訳ではないはずで、へぎそば用の麺があるはずと常々思っていた。
そこで秘密結社メンバー宅で開かれた新年会にお呼ばれした時、へぎそばの麺とはどのような物なのかを尋ねてみた。そうしたら、あれこれ説明するより食った方が早いだろうと、へぎそばに使われる麺そのものを頂いてしまった。
それを今日の昼、女房に頼んで茹でてもらった。残念ながらわが家にはへぎ折りがないので、器は大皿で代用した。
息子も六年生で食べ盛りだし私も麺好きという事で、茹でた麺は300グラム。これが皿に乗った姿は圧巻である。女房も、とても親子三人では食い切れそうにないと、後悔したそうだ。
なにはともあれ、まずは一口頂く。ツルツルでモチモチっとした麺は、噛み心地・喉越し共に何とも言えない快感である。麺に海草が混じっているのだそうで、それの持つ粘りけやとろみが、この麺の特色を生み出しているのだろう。
麺がツルツルしている為か、いくらでも腹に入っていく。気がつけば大皿に山盛りだったソバは、残り一口となってしまっている。
その最後の一口を息子が食べ、わが家のへぎそば祭りは終了となった。
へぎそば、おいしゅうございました m(_ _)m
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