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2005.02.28

視点

 今日で、タバコを止めて二年が過ぎた。思いのほか早く過ぎた、というより、正直言って二年も経ったという実感がない。
 どうやって止めたかについては書いたことがあるような気もするし、なかったような気もする。イロイロな方法の複合で、一年ぐらいかかって止めた。

 タバコを止めたことで健康になったかというと、それはそれで疑問だったりするが、もう習慣にするつもりはない。とりあえず、以前より太ったことだけは確かである。

 街中でマナーの悪いスモーカーを見ると、自分も昔はああだったんだなと思い、胸が痛む。あの頃はタバコの吸殻や灰を路上に捨てることに何の疑問も持っていなかったし、非喫煙者が煙を臭いというのは大げさな反応だと思っていた。

 今はといえば、パッケージを開けて出るゴミを路上や地下街に平気で捨てるオヤジを見ては舌打ちをし(でも直接注意はしない)、マックでは禁煙席を探し、地下鉄の改札を出た時点でタバコに火をつける人を見てはオイオイと思う。

 私は、いつも自分のスタンスからしか物が見れない人間なのだ。そのことは、何かにつけて思い出すように気をつけなければならない。自分が変てこな「セイギノミカタ」になってしまわない為に。

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2005.02.27

遅咲き

 何故か今、女房がファーストに燃えている。
 一応知らない人向けに解説すると、ここで言う「ファースト」とは「機動戦士ガンダム」の一番最初のを指す。「ファーストガンダム」とか「初代ガンダム」と呼ばれることもある。

 女房は基本的に、映像作品に対しては淡白な方だと思っていた。それに、ガンダムに興味を持つとは思いもしなかった。

 ツタヤでDVDを探して来てくれと頼まれたのだが見つからなかったので電話をしたら、ビデオでも良いから借りてきてくれと言われた。普通なら「じゃあ、そのうちスカパーでやるのを待ちましょう」という人なのに、珍しいことである。

 でもって今日、ビデオの一巻を見た。一話から三話までを一気見したが、かの有名な「行きまーす!」や「させるかぁ!」は、早々に出てきていた事を知る。あと、ククルスドアンの島が初出だとばかり思っていた旧ザクも、三話で登場していたのにビックリ。
 更に言えば、もうガンダムが登場する頃にはジオン軍の補給は苦しい状態だったのだということも、今回初めて認識した。シャアが三機のザクを要求して二機しか来なかったなんてのは、そこらへんを表しているわけだ。

 女房はいたくお気に入りの様子で、「こりゃ面白い」と喜んで見ていた。それだけでなく、先々週ザッピングの成り行きで見ていたZガンダムでアムロが「俺を無視してカミーユにガンダムを与えるなんて。俺へのあてつけか」という台詞について、「そりゃ初陣がこうなら、七年後にああ言っても不思議はない」と理解を深めたようだった。

 改めて思う。
 人はオタクになるのではない。なってしまうものなのだ。

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2005.02.26

二郎にて

 今日もまた囲碁教室が終わってから速攻でラーメン二郎・神保町店に向かう。ちょっと出遅れたためか、行列は店外に七人ほど。とりあえずクリエで採った棋譜を再現しつつ待つことにする。

 しばらくすると、小さな子供を連れた家族が通りかかった。子供は小学校低学年か。
 その子供、通り過ぎるときに「ラーメンの美味しそうな匂いがするよ」と両親に訴えかけていた。その歳で二郎の魅力が判るとは、なかなか見込みのある少年である。大きく育てよ、と心の底から密かにエールを送ったのだった。

 順調に行列がはけてあと一人で店内に入れるという時、制服を着た女の子二人組が通りかかり、並んでいる我々を見て「行列すごいよ。女子高生が来る場所じゃないよ」と笑っていた。
 そんな事ぁない。自分で自分の可能性を狭めてはいけない。なんならオヂサンが最初から、手取り足取り教えてあげても……。

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2005.02.25

男坂 in 光が丘

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 見事なゲレンデっぷりである。この坂を登ったり降りたりするだけでも大変なのだが、そこをあえて自転車で上り下りするツワモノがたまに登場する。自転車に乗った以上は、押したりするのは損だ、と思ってしまうのだろうか。

 この調子では、月島駅から職場までの橋もひどいことになってるんだろうと思っていたが、そっちは雪のカケラも見当たらなかった。
 やはり練馬は寒い、という事なのだろう。

 何とかして練馬を温暖化させる方法はないものだろうか。まだ人類の科学力では惑星改造なんて事は難しいだろうが、練馬程度は改造できて欲しいものである。

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2005.02.24

素朴な疑問

 女房から、こんな質問をされた。

 「有名な台詞で『中の人などいない!』ってのがあるけど、原典が何なのか知ってる?」

 まず「中の人などいない!」という台詞が有名なのかどうか、という問題があるのだが、それはの時点では保留とする。そこから考え始めると、この話題が先に進まないからだ。
 何より私はこの台詞を知っている。それだけでも有名な台詞扱いをするには十分だと判断した。

 しかし改めてこう問われると、確かにどうして自分がこの台詞を知ることになったのか、についての正確な知識・記憶を持ち合わせていない。

 そんな話をしたところ、友人からこんなページを教えてもらった。

「中の人などいない! の歴史」

 どうやら私が初めて見たのは、吉田戦車の「感染るんです」に出てきた「下のかたなどいない!」という台詞だった様だ。
 だが「中の人」というキーワードを意識するようになったのは、おそらく2ちゃんねるではないかと思う。しかしそこでは中の人が「いない!」という事が問題なのではなく「大変だ」という事が問題なのであった。

 自分の脳内情報についてすら、あいまいな認識しか持ち合わせていないという事が良く判る話だった。

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2005.02.23

余裕の勝利

 社員食堂に、こんなメニューがあった。

250gビックチキン
完食挑戦
肉野菜巻き揚げ
580円 621Kcal
たんぱく質 21g
 この私に向って「完食挑戦」とは良い度胸である。この程度の鶏肉など、二郎に比べればカップ麺にも等しい。

 というわけで、この挑戦を受けることにした。あくまでもあちらが挑戦者であり、こちらは迎え撃つ方である。

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 実物を目の前にすると、確かに一瞬だけ「おっ!?」と思うボリューム感がある。しかし良く考えれば、この肉の下に大量の麺が埋まっているわけじゃない。楽勝である。
 そう思ってまず端から一口かじる。

 衣、頑強。

 口の中がザリザリに傷つけられてゆく。挑戦とは、こっち方面の事だったのか? 何と小ざかしい手口を。
 しかしこの程度の衣、かつてパイナップルを皮ごと食った友人に比べれば、どーとゆー事はない。
 バリバリと噛み砕き、次から次へと飲み下す。当然、一緒に乗せてあったまるでオレンジのようなふりをしたミカンも食う。

 結果、楽勝で終了。

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2005.02.22

岸辺のふたり

 ペンシルとチャコール(木炭)で描かれた絵をデジタル処理した、わずか8分間のアニメ。
 既にDVDが発売されているにもかかわらず、これをスクリーンで見たいという要望に応える形で35ミリ化されたという、非常に珍しい作品らしい。
 公式ページはこちら

 主人公の女の子が小さい頃、父親と自転車で岸辺にたどり着き、父親はそのままボートでどこかへ行ってしまう。女の子はそれから事あるごとにその岸辺におもむき、父親の消えた水平線の向こうを見る。
 季節は巡り月日は流れ、女の子は少女になり娘になり母になり、そしてやがて老婆となる。
 ある日彼女は思い出の岸辺で、あるものを見つけ……。

 台詞はなく、ただ音楽と自転車のベルの音のみ。淡い絵と静かな音楽とがマッチして、不思議な空間に連れて行かれる感じがする。

 子を持つ親の身としては、出だしはあまりにも悲しいと思う。子供というのはある意味で「無力」の象徴であり、その庇護者が突然消えてしまうというのは、見ていて辛いものがある。

 その後の美しい映像については、まだまとまったものがつかめていない。恐らくこれは、何度も何度も見るタイプの映像なのだろうと思う。

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 一つだけ言えるのは、見終わった後で何となく人に勧めたくなる映画だという事。だからこそ友人もこのDVDを、未開封のまま私に貸してくれたのだろう。
 写真の左側がDVDのパッケージで、右側は劇場公開時のパンフレットである。この二つがセットで1,800円程度で売っていたらしい。

 もう劇場公開は終わってしまっていると思うが、機会があったらぜひ見ていただきたい作品の一つである。

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2005.02.21

変な夢 二題

 一つ目。
 舞台のモデルは茅ヶ崎に住んでた頃の家。時代設定は今なのだが、親と同居してる独身状態らしい。
 くのいち忍法帳のDVD-BOXを買ったは良いが親の目があるので見られない、という事で悩んでいる。何か良い方法はないだろうかと考えつつ、PCを分解したり組み立てたりしている。
 で、グルッと周囲を見回すと、玄関と台所の間に今まで自分の知らなかった部屋を発見する。ここなら襖を閉めれば独立した空間になるから、親に知られずにくのいち忍法帳のDVDが見られると嬉しくなる。そう思った時にはもうその部屋に自分の机とPCがセットされている。
 さぁ見よう、と思ったところで母が雑巾を持って部屋に入ってきて、この夢が終了。

 二つ目。
 外国のドラマを見ている。男三人、女三人が素っ裸で食事をしている。ちなみに男は全員、頭頂部の毛根に不自由なスダレ頭。
 スパみたいなところで、浅い湯船につかりながらいかにもまずそうな外国の食い物を食べているのだが、そのうち男の方の一人が全員に湯船に沈められて殺される。
 これぐらいから、自分もその画面の中に入り込んでいる。
 湯船だった場所はいつのまにか海になっていて、浮き袋兼用のドリンクホルダーに掴まりつつ、バタ足で海岸にたどり着く。
 海から上がるとそこは大学で、裏門に面した庭で講義が始まろうとしている。後ろのほうの席に着こうと思って空いてる場所を探しながら周囲を見回すと、フェンスの向こうに本屋を発見する。
 「あぁ、この大学に受かっていたら、あの本屋の思い出なんかもいっぱいできちゃうんだろうな」と考える。
 その本屋に入り、店内に飾ってある人間サイズのガンダムフィギュアヘッドを見て「アレはZ、こっちはソードインパルスかな。何だ、エルガイムが混じってるよ」などと思っている。
 すると突然店内でライブが始まる。舞台はいつの間にか、川崎にある「ぴあにしも」というライブハウスがモデルになっていて、高校生ぐらいの男の子が自作の歌を歌っている。
 あぁ懐かしいねぇなどと思いつつ聞いていると、黒人のギタリストがオベーションのギターにそっくりなヤマハ製のギターを持って話しかけてくる。どうやら自分も学生時代はそこでライブをやっていたという設定らしい。
 ギタリストについで今度は店のマスターまでやってきて、またライブをやれよと勧められる。いや自分はバンドのリードギターというポジションだったからソロはやらない、と断るのだが、別にギターだけのライブでも良いじゃないか、と熱心に勧められる。
 そこへ、トリビアの泉で司会をやっている八嶋氏がやってきて、私に電話だよと言う。それをきっかけにマスターとギタリストに断りを入れて立ち上がったところで目が覚めた。

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2005.02.20

秘密結社の定例集会

 昨日は第三土曜日で、某所で高田馬場征服をたくらむ悪の秘密結社による定例集会が開かれたのだった。

 昨日のキーワードは何と言っても「こぼしまくり」だろう。
 いつも通りにピッチャーと人数分のタンブラーを発注したのだが、タンブラーが先月までと違って素焼きの逆台形型というか土器型というか。
 まずは一杯目をと首領が注ぎ始めたのだが、その時にピッチャーでビールの入ったタンブラーを直撃してしまった。何事にもまず先陣を切る生き様は、さすが首領。
 「すんませーん! 素面のうちから、やっちゃいましたー!」とお店の人に雑巾持ってきてもらう。

 その次、何と俺様が自分のタンブラーに裏拳をかます。宙を舞うタンブラー。飛び散る黄金色の雫。思わずこぼれる「あぁっ! ビールの一滴は血の一滴なのにっ!」という嘆きの台詞。
 はいてたズボンはビタビタに濡れて、お漏らしでもしたような状態に。これがまた時間が経つに従って生乾きの状態になって、イヤーンな感じ。

 その後もあちこちで絶叫があがり、合計で四回ぐらいタンブラーがひっくり返ってたように思う。もっとも後のほうになると酔っていて、記憶が定かではないが。

 もし来月の定例会でタンブラーが変更になってたら、ウチら以外にもこぼしまくった客がいたんだろうと安心できるんだが。 というか、タンブラーのせいだと思いたい。

 他には「ダブって買っちゃったから」という人から、「くじびきアンバランス」のノベライズを、500円でゲットする。80円のお買い得である。げんしけんじゃなくてくじアンというところがまた、なんとも。
 そしたらオマケという事で、バルタン星人のバレンタインチョコをもらった。

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 写真では判りづらいがこのチョコ、パーティングラインが見当たらない。両手の爪が微妙にふくらんでいる事や顔の角度などから考えて、かなりヌキの方向を注意して設計されていると思うんだが。どうやってパーティングラインを消したんだろうという話でまた盛り上がる。

 例によって会計した頃には記憶も飛んでいたが、それでもバルタンチョコはちゃんと持ち帰っていた。

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2005.02.19

壁紙

 ここ数ヶ月、自宅PCの壁紙をWindowsに最初から付いてきたjpgファイルに設定していたのだが、やはりつまらない。
 という事で、コツコツと撮りためてきた二郎の写真で作った壁紙集に戻すことにした。

 撮った写真を画面のサイズに合わせて加工し、一つのディレクトリに全て放り込む。そしてkxという壁紙チェンジャーでランダムに変更させる。
 こうすれば、起動のたびに懐かしい思い出が画面いっぱいに広がるというわけだ。

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 ちなみにこれは要町にあるマルジと呼ばれる店のものである。

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2005.02.18

闇から呼ぶ声

 今朝、いつも通りクリエにぶち込んだMP3を聞きながら団地の階段を下りてたときのこと。
 曲はレベッカのフレンズ。一番が終わるその時……。

 左側から、女のうめく声が聞こえてきた。

 その昔、岩崎宏美の「万華鏡」という曲に霊の声が入ってるという噂があったが、まさかフレンズにもそんなのがあるとは知らなかった。
 薄暗い団地の階段。思い込みだとは分かっているが、もう背中にはビッタリと邪悪な気配が張り付いていて、怖くて後ろを振り返ることなんか絶対に出来ない。 そんな事があるはずはないのだが、リュックと背中の隙間に何かがいる気がする。
 私は、軽いパニック状態になった。

 その後、駅のホームでもう一度確認してみた。確かに一番の終わりにだけ、左側チャンネルに女の声で、うめき声のようなものが入っていた。
 声は間違いなくノッコの声である。だから別に幽霊の声なんかではなく、そう録音したんだということは、理屈では判る。
 判るんだが、あのショックが心の奥底から拭いきれない。

 もう怖くて、フレンズを一人で聞けない身体になってしまった。好きな曲だったのに……。

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2005.02.17

地震たっぷり

 昨日の地震は、ちょっとマジで焦った。案外揺れが大きかったし、揺れてる時間も長かったし。思わず隣に寝てた女房をパシパシとたたき起こしてしまった。
 しかし亭主の慌てぶりに比べると、女房は落ち着いたものである。これが白川夜船というやつか。それにしても船、大きすぎである。

 時計を見たら四時五十分ちょい前で、「あ~、あと30分で起きなきゃいかんのか~」と思いながら横になったら、いつのまにか六時を過ぎている。どうやた目覚ましの攻撃をかわし、爆睡してしまったようだ。
 それにしても地震で起きて目覚ましで起きないというのは、我ながらいかがなものかと思う。

 ちなみに目が覚める直前に見てた夢は、必殺に出てくるなんでも屋のかよ(鮎川いずみ)と鶴瓶がもめてるのを仲裁したら、そのままかよちゃんと暮らし始めることになるという何だか良く判らないものだった。
 夢は内臓からのメッセージという説に従うとこの夢は、私の内臓が鮎川いずみを欲している、という事か。ちょっと微妙な気持ちである。

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2005.02.16

PCふっとび

 帰宅してYシャツとパンツいっちょの姿でトリビアの種を見た後、スタンバイ状態のPCを立ち上げたら何だか様子がおかしい。画面に何にも表示されない。
 AGPスロットに挿してあるVGAカードからデジタル入力で液晶ディスプレイにつないでるが、ディスプレイが「信号来てねーよ」と言い張る。
 試しにとオンボードのアナログ出力にディスプレイケーブルをつないで見たら、ちゃんと映った。まさか、VGAカードが死んだ?

 しかし問題はそれだけでは済まなかった。
 内蔵VGAから出してる画面を良く見ると、アイコンのデータを拾ってくる途中で固まっている。画面左上のCPUメーターは100パーセントを示してマッカッカだし、スタートメニューをつついても途中までしか表示されない。
 おまけに、画面左上のアナログ時計が22:05あたりをさしているのに、画面右下の時計は21:58で止まっている。

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 SunのSPARCStationならStop+Aを押してダンプを吐かせて再起動してからadbで解析をするのだが、Windowsは専門外なのでどこで止まってるのか調べようがない。

 何度もハード側の電源スイッチで強制停止→起動を繰り返したが、やはり写真の状態で止まってしまう。

 それではとセーフモードで立ち上げて、Cドライブのチェックディスクを実行する。が、なんだか良く判らない理由で「次回の起動時にやってやるから、まぁ予約って事で勘弁しろや」とOS側に妥協を強いられる。
 ゴネても仕方がないのでやむを得ず予約だけして再起動。何やらディスクのチェックを五つのフェーズに分散して実行している。その間、電車で拾った少年ジャンプを読みながら発泡酒を飲んで待つ。

 やがてディスクは何にも異常がないよん、という事で起動が始まる。今度はちゃんと起動した。
 AGPスロットのビデオカードを使えるようにするため、内蔵VGAを無効にして再起動する。すかさずディスプレイケーブルを差し替えて待つことしばし。
 ちゃんとデジタル出力側からの信号を受け取って、Windowsの起動画面が液晶モニタに映し出された。
 というわけで、やっと環境が元に戻ったのだった。

 やはり、こまめなバックアップは必要かも知れない。それにしても、いったい何が問題でこんな事になったのか。
 進んだ科学は魔法と区別がつかないというが、これは魔法というよりキツネかタヌキに化かされたような感じがする。

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2005.02.15

録音コンサート

 久しぶりにプロジェクトXを見た。ネタはカセットテープ。この番組で初めて、TDKが東京電気化学工業の頭文字である事を知った。

 この番組はいつも見るたびに色々と驚かされる。今回まず最初に驚いたのが、「音楽を録るカセットテープを作る」という事そのものが「挑戦だった」という事実である。
 私にとってカセットテープとは「音楽を録るもの」であったら、それが当たり前ではない時代があった、という事にまず驚かされた。

 そして最も驚いたのは、TDKが音楽用カセットを開発する前、世間では「録音コンサート」なるものが催されていたという事である。
 客は登山用の背中に背負うフレームみたいなものにオープンリールその他録音機材一式をくくりつけてコンサート会場に乗り込む。会場の客席はそのオープンリールデッキと、デッキを前にヘッドフォンをつけた人とでみっしりと埋まっていた。
 オーケストラの演奏を直接自分の耳で聴くのではなく、マイクで拾った音をヘッドフォンで聞く。それも録音モニターだから、ひょっとすると一度録音されたものをリアルタイムで聞いているのかもしれない。

 自分も何度かコンサートに行ったことはあるが、そこでは録音されるのを防ぐため入り口でテレコチェックなどというものがあった。チケットの半券を切って入場した後に係員に鞄を開いて中を見せる、というのが当たり前だったのだ。
 まさかこの世に録音を目的としたコンサートが実在したとは、思いもしなかった。

 自分の常識と当時の常識が逆になっている、というあたりが新鮮な感じがした。それも、すでにカラーフィルムで記録されている頃だからそれほど極端に昔というわけではない。
 安易な表現だが、やはり時代は絶えず動いているんだなと実感したのであった。

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2005.02.14

音撃戦士・UX50

 以前に書いたように、クリエのメモリースティックに気に入った曲を無差別に放り込んでシャッフルプレイで聴いている。さだまさしも林原めぐみもスターウォーズも中島みゆきもフラッシュダンスも風もイルカもトップガンもクリスタルキングも、みなごっちゃである。何が出てきても皆お気に入りの曲なので、無問題である。
 ただ一つ、それぞれの音量がバラバラである事を除けば。

 やはり元気な曲は大きな音で、頼りない曲は小さな音で記録されている傾向がある。そのため、トップガンの直後にさだまさしが出てきたりすると、よく聞き取れなかったりするのである。

 そんな悩みを持っていたのは私だけではないらしい。世の中にはそんな悩みを解決すべく、MP3Gainという便利なソフトがあるのだった。
 これはMP3ファイルを再エンコードなしに、音量だけ好きな状態に出来るというソフトである。かなり有名なソフトらしく、MP3Gainでググるとダウンロードできるサイトだけでなく使い方を説明してくれるサイトも見つけることが出来る。なので、ここでは詳細については割愛させていただく。
 
 このソフトのおかげで、音量の悩みは一気に解決である。
 おかげで、お風呂スピーカーにUX50を入れて入浴中に音楽を聴くときでも、音量の事を気にする必要がなくなったのがありがたい。

 今や本当に、寝るとき以外はいつもUX50と一緒の生活になってしまった。毎日一緒に風呂に入るなどという、ある意味女房より濃ゆい関係なのである。

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2005.02.13

不定期連載・我がニフティ人生(2)

 さて無事にニフティへのサインアップも済ませ、まずはフォーラムというものに入ろうという事になった。
 フォーラムというのは、各ジャンルごとに同好の志が集まって会議室という掲示板で意見交換をしたり特定のテーマで話し合いをしたり雑談をしたり、といった場のようなものである。ニフティ以外では「シグ」と呼ばれている商業ネットもあったらしい。

 ネット生活そのものを始めたばかりなのでまずは初心者向けの、という事で初心者フォーラムに入った。フォーラム名はFHELP。頭のFは全フォーラムに付く事になっているので、二文字目からがフォーラムの内容を表している。SFフォーラムはFSFだし、模型フォーラムならFMOKEIとなる。ではFGALは女の子が山盛り、というわけではないのがまた難しいところであるが。FGALについてはまた後日説明しようと思う。

 パソコン通信では、現在のWebブラウザで表示させてマウスでクリック、というインターフェイスとは違って、全てプロンプトに対してコマンドを打ち込むという方法をとる。フォーラムへは、GOコマンドというコマンドで入る。例えばFHELPに行くなら「GO FHELP」と打ち込むのである。すると画面に、フォーラムのトップメニューが表示される。「会議室」「データライブラリ」「お知らせ」「リアルタイム会議室」といったメニューが、それぞれに番号を付けて表示されており、その番号を入力すればそのサービスに入るという形になっている。
 慣れてくるとメニュー表示をオフにして、直接そのサービスのコマンドを打ち込むという技を使うようになる。これは当時のニフティが従量課金制でありなおかつ料金が青天井だったためである。

 他のネットも従量課金制ではあったが、例えば日経MIXなどは上限が一万円だったと記憶している。つまりどんなに使っても一万円を超えることはない、というわけである。もっとも、全サービスが使えたかどうかは不明である。
 そしてニフティは三分十円だったか一分十円だったか忘れたが、使えば使っただけ課金される仕組みだった。上限はない。だからメニューの表示を省略する事でアクセス時間を短くするというのは、当然の対策だったのである。

 その課金対策を更に勧めていくと、オートパイロットという仕組みを使うことにたどり着く。これはサーバへのコマンド入力を人間が手入力でやるのではなく、通信ソフトのマクロを使って実行させるのである。そうすれば人間より反応が早いから、決まったことだけをやらせるならより効率的にネットを巡回する事が出来る。
 こうして、より短いアクセス時間でより多い情報をダウンロードするのが、パソコン通信の賢い利用法だとされていた。
 この頃は現在のような、定額制で常時接続があたりまえの時代が来るなど、想像もしていなかった。

 前置きが長くなってしまった。
 FHELPに入会した私は、まずフォーラムのサービス中でメインとなる「会議室」に入った。
 「会議室」という名前ではあるが、今で言えば掲示板である。発言を書き込み、その発言に対してコメントをつけることが出来る。発言には発言者の登録名や時刻が一緒に表示される。
 会議室は当時は各フォーラムごとに最大で10個の会議室が持てるようになっていた。これは後日、20個に拡大されるようになる。

 登録名はフォーラムに入会する時に決める。複数のフォーラムに入るにしても登録名は統一するのが普通だった。この登録名は「ハンドルネーム」と呼ばれ、会員同士はこのハンドルで呼び合う。本来「ハンドル」だけで「名前」という意味が含まれているので、ハンドルネームというのは重複表現となるのだが、ニフティではこの呼び方が一般化されていたように記憶している。

 私はその当時「澪 一文・Vo\oV」というハンドルを使っていた。由来は数字の0123である。別に某引越し業者の回し者になりたいから、というわけではない。高校当時、学校の近くに「一二三薬局」というのがあり、これが「ひふみ薬局」である事を知って何となく使ってみたいと思っていたのだ。頭の0は、C言語プログラマは数を0からカウントするという習性に由来している。
 後ろの「Vo\oV」はバルタン星人を表している。環境によっては真ん中の「¥」が「\(バックスラッシュ)」に見えるかも知れない。
 
 初心者フォーラムには会議室の利用練習を兼ねた自己紹介会議室がある。早速その会議室に書き込みをした。
 こうして「澪 一文・Vo\oV」がネットワーク上にデビューしたのである。

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2005.02.12

ラーメン二郎・環七一之江店

 一之江駅が工事中のため、改札の位置が変わっていた。おかげで、二郎があるのとは逆側の道路に出てしまう。
 13時ちょっと前、到着。店外7人目。店内にも窓際にびっしり。小さな子供と一緒の家族連れもいる。これが一之江のカラー。しかし、犬を連れてる人までいるぞ。その犬、どうする気だ?

 13時17分、店内へ入る。小豚650円の食券を購入して席が空くのを待つ。20分には席が空き、一番奥から二番目の席へ座った。十分ほど待ってトッピングコールとなり、いつも通りニンニクダブルでお願いする。

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 麺はモチモチのツルツル。本店や神保町に比べると表面のツルツル具合が違う。このツルツルした表面が独特の喉越しを生み出しており、麺が喉を通過する時になんとも言えぬ快感を覚えるのだ。
 スープはコクがあってマイルド。カネシ醤油が他店に比べて控えめなのかも知れない。おかげで飲みやすいスープになっている。
 そして今回、豚が大当たりだった。脂と肉質が適度に入り交じったそれは、肉質部分が柔らかく煮込まれていて極上の仕上がりである。味も良く染みており、かといってしょっぱすぎる事はない、まさに絶品。

 量については三田本店・神保町店に比べると少ない。壁にブチ当たる事もなく、満腹感と同時にドンブリが空になると言う、理想のパターンである。
 余裕で完食し、テーブルを拭いて外に出ると13時45分。店の外にはまだ五人以上の行列があった。

 というわけで、マイフェイバリット二郎は一之江がキープという事になった。

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2005.02.11

オタク御用達HDD+DVDレコーダー

 友人がHDD+DVD+VHSレコーダーを買ったというので、遊びに行った。やはり新メカはチェックを入れておく必要がある。たとえそれが他人様のものであっても。

 買ったのはビクター製品で、型番は何だか忘れた。ビデオテープからHDDにダビングして編集後、DVDに落とせるらしい。VHSで保存してある過去の遺産を活かせるというのは、便利そうである。DVDは、-RもRAMも使えるらしい。

 ところが驚いたことに、DVD-RAMからHDDへのコピーが、録画内容の実時間かかるというのだ。しかも必ず再エンコーディングするとマニュアルに書かれている。つまり、コピーではなく「ダビング」しか出来ないらしいのだ。
 うちの東芝マシンの場合、DVD-RAM←→HDDのデータコピーは録画内容に関係なくデータ容量で決まる。RAM片面一杯一杯にデータが入っていた場合で、30分である。

 最近良く知人・友人から「HDD+DVDレコーダーを買おうと思うんだけど、何がいい?」と聞かれる。自分が持っているのはもう二年以上前の機種だから「最近のなら、どれを買ってもまぁ同じようなもんではないかと」なんてスネークマンショーみたいな返事をしていたが、案外「同じじゃない」という事が判明した。

 やはり、オタクが使うには東芝製が一番のお勧めという事になりそうだ。何しろ、開発者自身がオタクなのだから。
 オタク御用達であるという証拠は、たとえばマニュアルのこんな記述に顕著に表れている。

「連ドラやアニメなどをたくさん保存したいとき、3.2Mbpsで不要な部分をカットすると、30分番組が両面ディスクに14話程度入ります」

 もはや説明不要なオタク具合である。はっきりと「アニメ」と書かれているし、連ドラで30分番組と言えばやはり特撮番組だろう。昼ドラもそうかもしれないが、あちらはターゲットがオバサマであり、オバサマはCMカットしてディスクに保存などというわずらわしい作業はしないものである。

 開発した人のコンセプトについては、このあたりを読めば判るかもしれない。

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2005.02.10

ベルヴィル・ランデブー サントラCD

 先日紹介したベルヴィル・ランデブーを女房が見に行ったらしい。最終日ギリギリだが、間に合って良かったと思う。恐らくDVD化されるまでには時間がかかるだろうし、何よりあの映像世界にひたるためには劇場という非日常空間に身を置く必要がある。やはり映画として作られた作品は、劇場で見た方が良いのだ。

 仕事から帰って女房から映画の話が出され、あれやこれやとストーリーや画面の話で盛り上がった後、話題は音楽の方へと移っていった。

 同じモチーフが何度もアレンジを変えて登場するのだが、最もカッコ良く仕上がっているのはエンディングだろう。ストーリーが終了して画面が暗くなり、テロップと共にこの「ベルヴィル・ランデブー」が流れてきたときは心底しびれたものである。

「あの曲のCD、欲しいよなー」
 私がそう言うと、女房はにんまりと笑ってこう言った。
「じゃ、バレンタインはあのCDで良い?」
 そしておもむろに自分のバッグから、まだシュリンクパックを開封していないCDを取り出した。それはまぎれもなく、ベルヴィル・ランデブーのCDである。

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一足早いバレンタインプレゼント

 自分が見たときはパンフレットを買うのにばかり目が行ってて、CDを売っているとは気づかなかった。もっともフィリップスのヘッドフォンを買う予定もあったから、CDの存在に気づいても手が出せなかっただろうが。

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こちらがパンフレット。普通の製本版ではなく、紙芝居型になっている。

 そういったわけで私の手元には今、このベルヴィル・ランデブーのサントラCDと、バンダイミュージアムのシアター B-one で買った Ms igLoo のサントラがある。
 良い音楽がある、というのは幸せなことだと実感する今日この頃なのだった。

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こちらはバンダイミュージアム限定バージョンBOX入りサントラCD。

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2005.02.09

ウニモグなガンダム

 ココログからトラックバックのお知らせメールがとどいていた。ついにうちにもトラックバックスパムか、とあわてたが、友人からのものだったのでほっとする。

 友人がウニモグをモビルスーツになぞらえているのをみて、そういえば今年のガンダムはウニモグ風だな~と思った。状況にあわせてパーツを入れ替えてるのって、前にもあったっけ?

 この際だからヤナセも、ガンダムカラー・グリーン・赤くて角付きの、三種類のウニモグをリリースしてみてはどうか。きっと売り上げが伸びるに違いないと思う。

 もちろん、私は買わないが。

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2005.02.08

尺度

 昼休みに理事長と、週末にどの二郎に行くかという話題になった。といっても別に、一緒に行く相談ではない。お互いの行動半径が違うので、情報交換が主な目的である。

 理事長は二郎に行くとき、いつも車を使っている。そのためどうしても、周囲に車が止められる店に限定される。しかし今回はせっかくの三連休だから、普段行かれない店に行きたいという。
 たまには電車でしか行かれないところにも行きたいというので、以前から評判の良い相模大野駅前店(通称:相撲二郎)を勧めたら、「あそこは小金井のションボリ版って噂だけど」と言い出した。
 確かに小金井よりは少ないかも知れないが、単独で考えれば猛烈な量である事は間違いない。
 しかし恐ろしいことに私は「あぁ、そうだね」と返事をしてしまったのである。

 どうやら我々は「麺類の量」というものに関して、世間とは異なる尺度を持つようになってしまったらしい。

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2005.02.07

いつもポケットに音楽を

 神北さんのブログに影響されて、UX50 で本格的に音楽を聴こうという気になってきた。

 そこで一昨日、友人と映画を見た後に新宿の街を東奔西走し、2ちゃんねるで話題だというフィリップスのインナーイヤーヘッドフォンを探しまくった。

 さすが2ちゃんで祭り状態なだけあって、西口のヨドバシ、ビックは全滅。東口に移動し途中にあるさくらやも含めて探し回ったが、なかなか見つからない。最後、友人が私の知らないビックカメラを教えてくれて、そこのポータブルオーディオコーナーに二つ現品を発見、無事にゲット出来たのだった。

 今さらながら目からウロコだったのは、「好きな曲を片っ端から放り込む」という事についてである。

 まずCLIEは、複数のディレクトリを掘ってそこにアルバム毎にファイルを入れるという事に対応していない。それを実現してくれるCrs-MP3Changerというソフトもあるが、再生させたいディレクトリを変更するときはメモリースティックを一度抜き差しする必要があったりする。

 そして、こちらの方が肝心なのだが、私の場合「一枚のアルバムに付き本当に聴きたいのは一曲か二曲程度である」という事実がある。これは長年のファンであるさだまさしについてでさえそうで、未だにマイ・フェイバリット・アルバムである夢供養の中でも本当に聴きたいのは「風の篝火」「まほろば」「空蝉」ぐらいである。

 だったら、本当に聴きたい曲だけをCLIEのMP3用ディレクトリに放り込んでシャッフル再生させれば、いつも好きな曲だけがランダムに聴ける事になる。MDプレイヤーやCDプレイヤーの様にメディアを入れ替える必要もないし、いつも持ち歩いているCLIEだから荷物も増えない。
 まさにバッチグー(死語)である。

 そんなわけで、片っ端からお気に入りの曲を突っ込んでみた。そしたら、あっという間に100曲を超えてしまった。

 試しにという事で、通勤時に音楽を聴きながら(これは家を出てから職場に到着するまでずっと)、電車の中ではメモ帳で文章を書き、昼間もスケジュール管理やメモをとるなどの通常運用をしてどの程度バッテリーがもつかという耐久テストを実施した。
 結果、夜に帰宅した時点でバッテリー残量が30%だった。とりあえず平日なら、一晩の充電で一日中使用可能であるという事が判明したのである。

 ところで音楽を聴きながら歩いていると、ついつい曲のテンポに合わせて歩いてしまうのは私だけだろうか。ラストエグザイルのオープニングなどはチャッチャカ歩くのにちょうど良いテンポだったが、絶対運命黙示録のテンポに合わせた時は心臓が破けるかと思った。

 もういい年なんだし、無茶はやめよう。

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2005.02.06

ベルヴィル・ランデブー

 昨日は二郎を食った後で職場に向かい、ニンニクとクロレッツの入り混じった息を吐きながら仕事をしていた。
 そこへ友人から携帯に連絡が入り、急遽、新宿タイムズスクエアで映画を見ることになった。
 作品は「ベルヴィル・ランデブー」というフランス映画。でもって、アニメ。公式ページはココ

 ちなみにこの映画、オタク大賞で唐沢俊一賞を獲得している。彼がこの映画を見たのは去年の八月だから、随分前のことになる。その事について書かれた日記はここ。8/10のところに書かれている。

 どんな映画かと問われると、ちょっと説明しづらい。普段私が見慣れていないアートアニメの範疇に入るらしいが、かといってコレを基準にしてアートアニメを見た気になるのも危険な気がする。特に後半はきっちりとエンターテイメントしてるのだが、純粋なエンターテイメントアニメとも言いづらい。
 友人が「説明するより見てもらうほうが早い」と私に誘いの電話をかけてきたのも、判る気がする。

 主人公は孫と二人暮しをしているお婆さん。話の前半は、どんな玩具にも興味を示さなかった孫が、死んだ両親の影響でか自転車にだけは興味を示し、やがてはツール・ド・フランスに出場するほどのレーサーになるまで。
 そして後半は、ツール・ド・フランスの最中にマフィアに誘拐された孫をお婆さんが探し出し、奪還するまでを描いている。

 台詞はほとんどなく、音楽がメインのような感じもする。そして主役のお婆さんと同じぐらい重要なのが、ベルヴィル・トリプレットという(ので合ってるかな?)女性三人組。この三人、まず冒頭のシーンで登場し、後半になってまた現れる。
 冒頭のシーンはモノクロテレビのショー番組の中で。まだ若い三姉妹が、フレッド・アステア等と出演している。
 後半ではその三姉妹、主人公と同じぐらいにお婆さんになっているが、まだまだ現役で巧みな技を見せてくれる。

 前半はゆったりとしていて、詩の朗読を聞かされている様な雰囲気がある。退屈と評している人もいるようだが、私は案外と楽しめた。
 後半、お婆さんがベルヴィル三姉妹と出会ってからは、話が一気に加速する。銃撃戦などもあり、何となくチキチキマシン猛レースを思い出す。

 キャラや背景のデフォルメっぷりが私にとって未体験ゾーンまっしぐらで、いかにも異文化に触れているんだな~、という感じがする。
 そして何度も繰り返されるベルヴィル・ランデブーという曲がすごく良い。エンディングで字幕による歌詞がでてその内容にまた驚かされる。

 この映画、多分DVDが出たら買ってしまいそうだ……。

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2005.02.05

ラーメン二郎・三田本店


 今日は囲碁教室はお休み。家でゆっくりしようと思っていたのだが、仕事の都合で出勤するハメになってしまった。どうせ出かけるんだったら、と言うことで二郎へ行くことにする。それも三田本店へ、という事になった。なったというか、した、が正しい。

 一度市ヶ谷の棋院に行って子供教室の料金を払ってから三田へ向い、十時十分に本店前到着。行列は十人ちょっと。昨日マンモス肉を諦めた理事長に携帯メールなど送りつつ、時間をつぶす。
 十時二十分、食券を購入。小豚をチョイス。十時二十五分、着席。十時三十五分、トッピングコール。ニンニク多目と言って見るが、実は言ってみても大して変わらないのは了承済み。そういう店なのだ。

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 麺は茹でてる途中で追加した麺が混じっているため、柔らかいのと硬いのが混在している。相変わらずいい加減な仕事だが、了承済み。そういう店なのだ。柔らかいほうはモチモチで美味い。
 スープは、今日はややマイルド。とはいえ麺あげの時に大して湯切りをしてないから麺の周囲だけスープが薄くなっている状態なのだが、了承済み。そういう店なのだ。食べ進んで行くうちに、次第にスープの味が濃くなっていく。
 豚は大当たり。肉と脂身が入り混じった部位で、実に柔らかく煮込まれている。これをスープに沈めて温めながら、麺と交互にかじっていく。

 腹が一杯になったところで丼の中身を見ると、そこに世間一般で言う一人前のラーメンが。ちょっと眩暈がするが、そこから一気に仕上げにかかる。
 そして固形物完食、スープ半飲して十時五十五分退出。
 今日のは、割と食べやすかったかな。

 職場に向かう途中でクロレッツを買ったが、どうせ効果がないことは承知の上。とりあえず隣席の後輩が当番で出勤することがわかっていたので誠意を見せるため、というところ。

 次は一之江にしよう。

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2005.02.04

アンバランス・ゾーン

 仕事が終わって携帯から帰るコールをしたら、なぜか変なオッサンの声がする。
「あ、木下ぁ?」
 なんで自宅の電話にかけて、オッサンから他人の名前で呼ばれなきゃならんのだ?
「え? いやその……、どなたですか?
 切れた……。

 気を取り直して、もう一度。なお携帯からは発信履歴かメモリダイヤルからかけてるので、番号の入力間違いという事はありえない。

「は~い、もしもしぃ~?」

 出たのは、若い女性である。わが家に女性はただ一人、それも、こんなに若くない。なにげに癒し系な声だしもう少し聞いていたい気もするが、そういうわけにもいかない。
 念のためにそこが私の家かどうか尋ねたが、もちろん違うと言われてしまう。

 何だかこちらも意地になってきて、もう一度チャレンジする。怖いオッサン、癒し系オネーサンと来て、次はお婆さんでも出るか来るなら来いと思っていたら話中……。もはや完全に、電話交換機に弄ばれている。

 さすがに話中では仕方がないので、女房の携帯にかける事にした。最初からそうしていれば良かったのだ。
 無事に電話に出た女房に「今うちの電話って話中?」と尋ねると「全然」という答えが返ってきた。そこで今の体験を話したところ、ついさっき変な電話がかかってきたばかりだという。
「電話に出たらいきなり『どなたですか?』って聞かれちゃった」
 電話をかけておいて「どなたですか?」もないもんだが、その人が私と同じ状況にいたのだとすれば理解できる。その人もきっと、自宅にかけたつもりなのに他人の声が出たので驚いたのだろう。

 正直言って一瞬、ウルトラQの世界に足を踏み入れてしまったような気がしたのだった。

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2005.02.03

体質茶

 いよいよ本格的な花粉症のシーズンがやってきた。近年花粉症は時期を選ばないという話もあるが、やはり旬はこれからだろう。

 花粉症は辛い。私の場合、ゴールデンウィークあたりまで脳味噌が使い物にならない。
 そんな辛い花粉症だが、去年は思わぬ朗報があった。体質水という飲物が花粉症に効く、という話を目にして試しにと飲んでみたところ、本当に花粉症の症状が出なくなったのだ。
 だから今年の花粉症シーズンも、恐れる事はないとたかをくくっていた。天気予報で花粉情報が流れる時期になったらコンビニに駆け込めばよい。そう思っていたのだ。

 ところがいざその時期になってコンビニに行ってみると、並んでいるのは体質茶ばかりである。今年はこっちしか売ってくれないのか、キリンさん。私は猛烈に悲しい。

 体質水は乳酸菌飲料みたいな味で飲みやすく、けっこう気に入っていたのだ。
 それに加え、私はペットボトルで売っている緑茶系のドリンクが大嫌いである。コンビニで売っている冷たいお茶は、紅茶と麦茶以外はほぼ全部まずいと思っている。例外は爽健美茶と十六茶だけ。
 そんな私に対して花粉症の特効薬かも知れないドリンクを緑茶味にするなんて、これはもう企業レベルでの個人に対する迫害・いじめである。私は断固、体質水の復活を希望する。

 とは言っても、背に腹はかえられぬ。鼻炎薬では眠くなって仕事にならない事が判っている以上、この体質茶に全てを賭けるしかない。
 覚悟を決め、良く冷えた体質茶を一口飲んでみた。

 案外、飲める味だ。

 他の緑茶系ドリンクは飲み下すことすら出来ない私だが、これなら300ミリ程度の容器一本分を楽に飲み干すことが出来た。

 もちろん味に対する感想は、体質茶とは雲泥の違いがあるという感じだが、それでも薬だと思えば飲めない味ではない。

 という訳で、断固たる抗議は取り下げようと思う。だが、体質水復活を希望してるという事だけは、やんわりと伝えておきたい。

 なお、体質水・茶で花粉症が治るなんてプラシーボ効果だよ、という説に対してはこう返事を返そう。

 たとえ思いこみでも鼻水が止まれば俺の勝ち、なのである。

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2005.02.02

一家に一組、MS igLoo

 2月1日からローソンで、Ms igLoo DVD予約が始まっている。これがまた大人の事情なのか、ローソンでしか買えない。
 光が丘周辺の地理に疎い私は近所にローソンがあるかどうかも把握していないため、女房に偵察を依頼した。なお偵察行動における最重要確認事項は、代金をいつ払うか、という点である。

 戻ってきた偵察隊(一人)の報告によれば、ローソンは今回の計画に相当の力を入れているようだ。店内におかれているロッピーのパンフレットの表紙が、思い切りザクである。この気合いの入ったザクを見るだけでも、参謀本部がこの計画にどれだけ力を入れているかが判ろうと言うものだ。

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 さて懸案の代金であるが、予約時に支払うとの事だった。実はこの情報は、ネット上にあるロッピーのページにも書かれていた。やはり時代はインターネット、という事だろうか。

 しかし予約時の支払いとは、今回の作戦に関してはつらいところだ。発売は4月だから、それまでの間にならコツコツと小遣いを貯める事も可能と判断して、手元に金がなくても予約してしまうのだが。
 きっと私と同じ様な状況の人が他にもいるだろうから、このDVDの予約数は後半になってから伸びるのではないかと予想している。

 いずれによ今月の26日になったら、1巻2巻合わせて一万円ちょっとの代金を握りしめてローソンへ走れ! 国民!

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2005.02.01

不定期連載・我がニフティ人生(1)

 ニフティのパソコン通信サービスが、徐々に終了しつつある。なんだか寂しい。
 ニフティサーブは一時期、自分の人生のかなり重要な部分を占めていただけに、複雑な気分である。たとえ最近はほとんど訪れなくなっても、である。勝手な言い分だが、人の気持ちってのはそんなもんだろう。

 今から15年ぐらい前、冬のボーナスでモデムと通信ソフトを買ったのが私のネット生活の始まりだった。
 モデムはオムロン製で2400bps、MNPクラス5の性能を持った、当時としては一番良いランクのモデルだった。まだ9600のアクセスポイントがない時代である。
 通信ソフトはCCT98という、マクロ機能が強力と雑誌のレビューに載っていたものを選んだ。当時のパソコン通信は従量制課金がデフォルトで、今のような定額制のサービスはほとんどなかったと思う。なので通信費を極力安くあげるために、手作業でのアクセスではなくマクロによるオートパイロットでサッとつないでパッと切る、という方法が主流だったのだ。
 そのマクロも、マニュアルと首っ引きでシコシコと自作したものである。当然マクロとは言えプログラミングだから、デバッグが必要になる。そのために何度もアクセスを繰り返し、結局は通信費がかさんでしまったなんて事もあった。
 このマクロは後日、模型フォーラムのデータライブラリにアップしたのだが、今はどうなっているのだろうか。

 さてその当時のメジャーなパソコン通信サービスと言えば、日経MIX、PC-VAN、ASCII-NETがトップ3だったかと記憶している。これはその有名度とユーザ数からの話である。ニフティはまだ、四位以下だった。
 そのニフティをどうして自分が選んだのか、今となってはその理由が思い出せない。モデムか通信ソフトに、一時間分の無料クーポンでもついていたのかも知れない。

 近場のアクセスポイントを探し、通信ソフトに電話番号とモデムコマンドを設定し、いざアクセスすると文字化けでログインできない。電話代がかさむのであわてて回線を切り、モデムのマニュアルとにらめっこしながら通信ソフトに入れたATコマンドの設定を見直す。
 こんな事を繰り返しながらやっとまともに通信できるようになったときは、一人暮らしのアパートで誰にともなく「やった! ざまーみろ!」と叫んだものだった。

 そして入会手続きをオンラインで済ませ(当時はその段取りにも感動した)、まずは初心者フォーラムに入会する。
 ここで、通信費の節約などというお題目を吹き飛ばす「リアルタイム会議室」、通称RTというものにハマって行くのだが、その話についてはいずれまたの機会に。

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