体質茶
いよいよ本格的な花粉症のシーズンがやってきた。近年花粉症は時期を選ばないという話もあるが、やはり旬はこれからだろう。
花粉症は辛い。私の場合、ゴールデンウィークあたりまで脳味噌が使い物にならない。
そんな辛い花粉症だが、去年は思わぬ朗報があった。体質水という飲物が花粉症に効く、という話を目にして試しにと飲んでみたところ、本当に花粉症の症状が出なくなったのだ。
だから今年の花粉症シーズンも、恐れる事はないとたかをくくっていた。天気予報で花粉情報が流れる時期になったらコンビニに駆け込めばよい。そう思っていたのだ。
ところがいざその時期になってコンビニに行ってみると、並んでいるのは体質茶ばかりである。今年はこっちしか売ってくれないのか、キリンさん。私は猛烈に悲しい。
体質水は乳酸菌飲料みたいな味で飲みやすく、けっこう気に入っていたのだ。
それに加え、私はペットボトルで売っている緑茶系のドリンクが大嫌いである。コンビニで売っている冷たいお茶は、紅茶と麦茶以外はほぼ全部まずいと思っている。例外は爽健美茶と十六茶だけ。
そんな私に対して花粉症の特効薬かも知れないドリンクを緑茶味にするなんて、これはもう企業レベルでの個人に対する迫害・いじめである。私は断固、体質水の復活を希望する。
とは言っても、背に腹はかえられぬ。鼻炎薬では眠くなって仕事にならない事が判っている以上、この体質茶に全てを賭けるしかない。
覚悟を決め、良く冷えた体質茶を一口飲んでみた。
案外、飲める味だ。
他の緑茶系ドリンクは飲み下すことすら出来ない私だが、これなら300ミリ程度の容器一本分を楽に飲み干すことが出来た。
もちろん味に対する感想は、体質茶とは雲泥の違いがあるという感じだが、それでも薬だと思えば飲めない味ではない。
という訳で、断固たる抗議は取り下げようと思う。だが、体質水復活を希望してるという事だけは、やんわりと伝えておきたい。
なお、体質水・茶で花粉症が治るなんてプラシーボ効果だよ、という説に対してはこう返事を返そう。
たとえ思いこみでも鼻水が止まれば俺の勝ち、なのである。
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