岸辺のふたり
ペンシルとチャコール(木炭)で描かれた絵をデジタル処理した、わずか8分間のアニメ。
既にDVDが発売されているにもかかわらず、これをスクリーンで見たいという要望に応える形で35ミリ化されたという、非常に珍しい作品らしい。
公式ページはこちら。
主人公の女の子が小さい頃、父親と自転車で岸辺にたどり着き、父親はそのままボートでどこかへ行ってしまう。女の子はそれから事あるごとにその岸辺におもむき、父親の消えた水平線の向こうを見る。
季節は巡り月日は流れ、女の子は少女になり娘になり母になり、そしてやがて老婆となる。
ある日彼女は思い出の岸辺で、あるものを見つけ……。
台詞はなく、ただ音楽と自転車のベルの音のみ。淡い絵と静かな音楽とがマッチして、不思議な空間に連れて行かれる感じがする。
子を持つ親の身としては、出だしはあまりにも悲しいと思う。子供というのはある意味で「無力」の象徴であり、その庇護者が突然消えてしまうというのは、見ていて辛いものがある。
その後の美しい映像については、まだまとまったものがつかめていない。恐らくこれは、何度も何度も見るタイプの映像なのだろうと思う。
一つだけ言えるのは、見終わった後で何となく人に勧めたくなる映画だという事。だからこそ友人もこのDVDを、未開封のまま私に貸してくれたのだろう。
写真の左側がDVDのパッケージで、右側は劇場公開時のパンフレットである。この二つがセットで1,800円程度で売っていたらしい。
もう劇場公開は終わってしまっていると思うが、機会があったらぜひ見ていただきたい作品の一つである。
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