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2005.02.27

遅咲き

 何故か今、女房がファーストに燃えている。
 一応知らない人向けに解説すると、ここで言う「ファースト」とは「機動戦士ガンダム」の一番最初のを指す。「ファーストガンダム」とか「初代ガンダム」と呼ばれることもある。

 女房は基本的に、映像作品に対しては淡白な方だと思っていた。それに、ガンダムに興味を持つとは思いもしなかった。

 ツタヤでDVDを探して来てくれと頼まれたのだが見つからなかったので電話をしたら、ビデオでも良いから借りてきてくれと言われた。普通なら「じゃあ、そのうちスカパーでやるのを待ちましょう」という人なのに、珍しいことである。

 でもって今日、ビデオの一巻を見た。一話から三話までを一気見したが、かの有名な「行きまーす!」や「させるかぁ!」は、早々に出てきていた事を知る。あと、ククルスドアンの島が初出だとばかり思っていた旧ザクも、三話で登場していたのにビックリ。
 更に言えば、もうガンダムが登場する頃にはジオン軍の補給は苦しい状態だったのだということも、今回初めて認識した。シャアが三機のザクを要求して二機しか来なかったなんてのは、そこらへんを表しているわけだ。

 女房はいたくお気に入りの様子で、「こりゃ面白い」と喜んで見ていた。それだけでなく、先々週ザッピングの成り行きで見ていたZガンダムでアムロが「俺を無視してカミーユにガンダムを与えるなんて。俺へのあてつけか」という台詞について、「そりゃ初陣がこうなら、七年後にああ言っても不思議はない」と理解を深めたようだった。

 改めて思う。
 人はオタクになるのではない。なってしまうものなのだ。

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