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2005.07.22

宇宙戦争

 昨日、いつもの映画館で宇宙戦争を見た。原作を読んだのは小学生の頃で、学校の図書室で借りたのを覚えている。それ以来再読することもなく、昔の映画を見たこともない。
 私にとっては、実に30年ぶりの宇宙戦争なのである。

 正直言ってこの映画には、そんなに期待をしていなかった。ほぼ原作通りということなのでラストがどうなるのかは見当がついていたし、映像に関してはCGの力でどんなものでも作り出せるご時世だから新たなサプライズもないだろうし。
 本当はほかの映画を見ようと思っていたのだが、時間的な問題があってこちらに切り替えたのだった。

 以下、ネタバレを含むので未見の方はご注意を。

 まず、宇宙人の侵略兵器(トライポッド)の描き方に引きつけられた。
 あれに襲われる事の恐怖を、実に見事に描いていると思う。実際自分は恐怖を感じていた。

 これはおそらく映画館の大きな画面で見たことも影響しているかと思う。そう考えると、この作品を映画館で見ておいて良かったと言える。初見が家庭のテレビ画面では、あの恐怖は体験できなかっただろう。

 そしてもう一つ、絶対的なまでに「コミュニケーションが成立しない」と思える事が、あの恐怖をさらに増幅させる。まさしく「問答無用」なのである。

 インディペンデンス・ディでも同じようにコミュニケーション不成立かつ問答無用な侵略者が出てきたが、あちらは「抵抗する人々」を描いたものだった。それに対してこの宇宙戦争では「逃げまどう人々」を描いている。それがこの恐怖をハッキリと浮き上がらせ、見ている者に追体験を要求する。

 そう、この作品の主人公、トム・クルーズ演じるレイは徹底して「戦わない」主人公である。
 普通こういった作品の主人公は、何とかしてこの侵略者を倒そうと必死になり、時には無茶をするのがセオリーだろう。
 だがレイは戦わない。まずトライポッドから逃げ、別れた妻のいるところを目指す。戦おうとする息子を引き留め、娘を守るためには宇宙人の目から逃れるのに邪魔な地球人の方を手にかける。

 ここまで「個」に徹底する主人公に、おそらく自分もヒーローではあり得ないわが身を投影し、微妙に共感する。それがこの映画の魅力かも知れない。この作品は、ワクワクするような冒険談ではない。最初から最後までずっと「(英雄にはなれないであろう)あなたならどうする?」と問い続ける映画なのである。

 ところでこの映画、見終わってからもずっと気になっている事が一つだけ。
 いったい、大阪で何が起きたのだ?

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