真! ゲッターロボ
この作品、私は愛をこめて「キチガイロボットアニメ」と呼んでいる。もっとも、そう呼ぶに値するのは1話、2話、3話、そして11話だけだろう。かろうじて最終話も入るかも知れないが。
そして、未だにこれに匹敵するキチガイロボットアニメがない。
この作品の最大の魅力はなんと言っても、流竜馬と早乙女博士との、あまりにも濃ゆい台詞の応酬である。
何しろ、死んだはずの早乙女博士と竜馬が対決する、というだけでも非常識な展開なのに、対決に際して竜馬の最初の台詞が「どうやって生き返ったかは知らねぇが」なのだ。死んだ人間が生き返る事については、最初から何の疑問もなく受け入れちゃってるのである。
そして、初代ゲッターロボの行く手をさえぎる、無数のゲッターロボG。こんなシーンを、良くぞ思いついたものだ。
さらにゴールとブライは早乙女が作っちゃうわ、最初は人間サイズだったゴールとブライがいつのまにか合体してゲッターロボと同じサイズになってるわ、早乙女博士は何度死んでも生き返ってくるわ、無数のゲットマシンが合体するわ、もうハチャメチャなんである。
全編を貫いてるのはただひとつ、「問答無用」というポリシーである。
これは、東方不敗が現れてからのGガンダムに共通するものがある。さすが監督が同じだけの事はある。
物語世界は別に、全てがリアルである事だけがベストなのではない。コテコテのギトギトだって、面白いものは面白いのだ。
何かイヤな事があったとき、心が疲れて充電を必要としているとき、私は気がつけばこのゲッターを見ているのだった。
ゲッターチームよ、ありがとう。
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