転校生
時かけを見たら尾道三部作の残りが見たくなってしまった、というのは前回書いた通り。
そして尾道三部作といえば、転校生がマイベスト。もう何度見たことか。かつて新馬場の品川区立図書館で、館内貸し出しのLDを見たこともあった。あの時はそれだけで地方税の元を取った気分になったものだ。
というわけで早速転校生を見る事に。
相変わらず小林聡美の和夫は「男前」である。その態度や仕草、そして行動。どれをとっても、男子高校生として実に見事な男っぷり。
尾美としのりの「和美」は、小林聡美の「和美」と比べて「ステレオタイプなヒステリー少女」のように思える。本物の和美はおそらく、ああいう振る舞いをしない。それは和美の魂が和美の身体にある時点での行動を見ていれば、良く分かる。小林聡美の和夫が男っぷりの良さを見せているだけに、こっちの演出は惜しい気がする。
樹木希林のお母さんがいい。きっちりと亭主を立ててる。そして息子は甘やかさない。平気で蹴りを入れたりする。その芝居が大仰でなく、ひょっとしたらアドリブ? と思わせるようなさりげなさが良い。
前は余り樹木希林の事は意識してなかったのに今回それが気になったのは、自分が作品内での父さんの立場になったからだろうか。
最後、泣きながらトラックを追いかけていた和美が、やがて振り返ってスキップで戻っていくところ、いまだにその演出意図が判らない。今後自分はますますオッサン化からジジイ化が進む事を考えると、もうこの謎はずっと判らないかもしれない。
さて、転校生を見終わったとなれば次は当然「さびしんぼう」なのだが、実は我が家にはさびしんぼうがない。前に録画した事はあるのだが、一度それを見たとき「もう二度と見ないだろうな」と思って消してしまったのである。
あぁ、なんて浅はかな行動を……。
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