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2006.10.18

ナルニア国物語

 この作品、最近すっかり愛用のGEOで、もう100円レンタルになっていた。まったく、時の流れとは早いものである。

 衣装箪笥の奥に、異世界が広がっている。その設定を知った時に「階層世界」シリーズを思い出した。はたして、どっちが先なのだろうか。異世界で王として迎えられるあたりも、同じなんじゃないかな。

 とはいえ、内容そのものは全然違う。
 実は原作を読んでいなかったので、あのライオンが異世界の王なんだとばかり思っていた。主人公兄弟姉妹は、そのために集められた戦士、という位置づけなのだと予想していたのだが、違っていた。

 弟君は、いつのまにか裏切り者の立場に立たされていた。単に子供らしく目の前の欲求に素直に反応してただけなのにあの展開は、ちょっとかわいそう。でもまあ、えてして人生というのはそういうものだ。気がつくと、引っ込みのつかない状態になってたりするものなのだ。

 ライオンの鬣(たてがみ)をむしりとると、あんなに痛々しい姿になるとは知らなかった。もっともこれは、話の成り行きに乗っかった上での結果だから余計にそう見えるのかも知れない。
 それにしてもあのオッサン、全部知ってて魔女のところに乗り込んで行ったとは。食えない奴である。

 魔女により固められた犠牲者を見てついつい「ヒッポリト星人」という言葉が浮かんでしまうのは、私だけではあるまい。死に等しいけど死ではない、という状態にするには、固めてしまうというのが一番判りやすいのだろう。

 最後の決戦で、それまで何かとバラバラだった兄弟姉妹が、戦いを通して理想的な関係を結んでいく。ここらへん、最近の物語だと弟君あたりがブチ殺されたりする傾向にあるが、別にそんなことしなくても物語は作れるんだという事が良くわかる。いいじゃないか、ハッピーエンドで。

 ラスト、兄弟の疎開先である教授が良い味出している。ああいう爺さんになるのは、自分には難しいだろうなぁ。なにせ、子供が嫌いだから。

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