2010.04.07

死刑台のメロディ

 ただいま、下あご左側の奥歯を絶賛治療中である。そもそもは先月の中頃に奥から二番目の歯に痛みを覚え、ついにはラーメンを噛んだだけで激痛を感じるようになって歯医者に駆け込んだのだった。
 ちなみにこの奥から二番目の歯は神経を抜いてあり、本来なら痛むはずがない。しかし痛みを感じている事実はいかんともしがたい。
 この事を自宅近くの歯医者に行って最初から説明するのも面倒なので、かつて勤めていた会社の近くにあるこの歯を治療した歯科医に行くことにした。カルテがあるので細かい説明の手間を省けたのはありがたかった。
 あとその歯科医を選んだもう一つの理由は、担当が美人の女医さんだから……。

 今日もその歯科医に行って、実は痛みの真犯人である一番奥の歯の神経を抜くという治療に取り掛かった。神経を抜く治療なので、当然麻酔をする事になる。
 そしてこの麻酔が、この歯科医のキモなのである。ここで使われている麻酔の注射器は、メロディー機能付きなのだ。
 単音の電子音で、「星に願いを」のメロディーを奏でながら近寄る注射器。恐らくは患者の緊張を解きほぐすための配慮から付けられた機能なのだろうが、果たしてその目的は達せられているのであろうか。
 どちらかというと妙な条件反射が出来上がり、あのメロディーを聴くと憂鬱な気分になる人を増やしているのではないだろうか。
 実際私はもう、テレビ等であのメロディーを聴くと歯医者を思い出すようになってしまった。
 きっとディズニーランドに行ってあのメロディーが聞こえてきたら、自分でも気づかぬうちに大きく口を開けてしまうだろう。

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2005.02.03

体質茶

 いよいよ本格的な花粉症のシーズンがやってきた。近年花粉症は時期を選ばないという話もあるが、やはり旬はこれからだろう。

 花粉症は辛い。私の場合、ゴールデンウィークあたりまで脳味噌が使い物にならない。
 そんな辛い花粉症だが、去年は思わぬ朗報があった。体質水という飲物が花粉症に効く、という話を目にして試しにと飲んでみたところ、本当に花粉症の症状が出なくなったのだ。
 だから今年の花粉症シーズンも、恐れる事はないとたかをくくっていた。天気予報で花粉情報が流れる時期になったらコンビニに駆け込めばよい。そう思っていたのだ。

 ところがいざその時期になってコンビニに行ってみると、並んでいるのは体質茶ばかりである。今年はこっちしか売ってくれないのか、キリンさん。私は猛烈に悲しい。

 体質水は乳酸菌飲料みたいな味で飲みやすく、けっこう気に入っていたのだ。
 それに加え、私はペットボトルで売っている緑茶系のドリンクが大嫌いである。コンビニで売っている冷たいお茶は、紅茶と麦茶以外はほぼ全部まずいと思っている。例外は爽健美茶と十六茶だけ。
 そんな私に対して花粉症の特効薬かも知れないドリンクを緑茶味にするなんて、これはもう企業レベルでの個人に対する迫害・いじめである。私は断固、体質水の復活を希望する。

 とは言っても、背に腹はかえられぬ。鼻炎薬では眠くなって仕事にならない事が判っている以上、この体質茶に全てを賭けるしかない。
 覚悟を決め、良く冷えた体質茶を一口飲んでみた。

 案外、飲める味だ。

 他の緑茶系ドリンクは飲み下すことすら出来ない私だが、これなら300ミリ程度の容器一本分を楽に飲み干すことが出来た。

 もちろん味に対する感想は、体質茶とは雲泥の違いがあるという感じだが、それでも薬だと思えば飲めない味ではない。

 という訳で、断固たる抗議は取り下げようと思う。だが、体質水復活を希望してるという事だけは、やんわりと伝えておきたい。

 なお、体質水・茶で花粉症が治るなんてプラシーボ効果だよ、という説に対してはこう返事を返そう。

 たとえ思いこみでも鼻水が止まれば俺の勝ち、なのである。

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2004.12.24

人生のデンジ・エンド

 身体の左側ばかり調子が悪い。昔からそうなのだが、ここ数年は特にひどくなった。
 四十ともなると身体のあちこちにガタが来るのはわかるが、自分の場合、高校生の頃からその傾向があったようだ。

 ●左腕と左足だけ蟻走感
 蟻走感と書いて「ぎそうかん」と読むらしい。これは、筋肉繊維の間を虫がはいずっているような感覚に襲われる現象のことだ。
 自分の場合、高校生になったころからこの蟻走感に悩まされている。眠くなってウトウトしてくると、左腕と左足だけが妙にムズムズしてくるのだ。皮膚と筋肉の間、あるいは筋肉と骨の隙間を虫がウニウニと這いずっている感覚。良くドラマやマンガで見る、覚せい剤の禁断症状ってこんな感じかな~、と思う。
 こいつのおかげで夜中に寝付けなくなった事が、何度もある。

 ●左後頭部に頭痛
 まだ煙草を吸っていた頃のこと。
 家に帰って一服つけたとたん、頭の左側だけに激痛が走った。猛烈な痛さ。こんな頭痛は初めて。まさにのたうち回りたくなるほどの激痛。
 あまりの痛みに後日、昭和大学病院の脳外科で診察してもらった。念のためということでMRIによる検査も行ったが、特に異常は見られなかった。結局、肩こりから来る頭痛だろうという事で決着がついた。
 昭和大学病院には今でも、三ヶ月に一度のペースで通っている。

 ●左肩だけ肩こり
 左肩から背中にかけての肩こりを意識するようになったのは、頭痛事件があってから。
 最近ではほぼ慢性的に、左肩だけがこっている。あまりにもこの肩こりがひどいため、職場・書斎・リビングのそれぞれにツボ押しを常備している。

 ●左足だけ巻き爪
 そして最近になってレギュラー入りしたのがこの、巻き爪である。
 ネットで調べたところ、爪を短く切りすぎると巻き爪になる可能性があるという事だったが、左右同じように爪を切っているにも関わらず左足の爪だけが巻き爪になるのが解せない。
 それも、最初の頃は親指の爪だけがそうなっていたのだが、今では巻いてない爪の方が残り二本と、少数派になってしまった。

 これだけ左右非対象だと、俺って何だかキカイダーみたいだと思う。
 これはひょっとして、二郎の食いすぎが原因か?

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2004.05.10

みなぞう君で良いです

 週末にバッサリやった頭を振りかざして会社に行くと、やっぱり驚かれた。中には、手を合わせて拝むヤツもいる。タダで拝むな、何かよこせ。ご利益は保障の範囲外だけど。

 おまけに、人の頭を見ていきなり「まさか会社でみなぞう君に会えるとは」と言うのまで出てくる。
「何よ、みなぞう君って」
「それはね……」
 チャカチャカッとGoogleで調べると、出てくる出てくる。ミナミゾウアラザラシですか。

「で、俺のどこが、みなぞう君なわけよ?」
「頭くるっとしてて、目がギョロッとしてて、首まわりの皮が余ってるところ」

 余ってましたか、首の皮……。いやはや、自分じゃ見えないからねぇ……。

 しかしこのみなぞう君、写真によってはチ○コみたいである。その事を言うと、
「じゃ、あんたもチン○に似てるって事だ」
 と言われてしまった。
 それを聞いてた同僚が、先週見つけた自毛増毛手術の話を切り出した。

 なんでも、後頭部の頭皮を帯状に切り取って、無毛部分に移植するんだそうだ。帯状に切り取った跡は当然縫合するから、
「じゃ、この手術をしたら、まんま包茎手術ですね」
 っておい……。

「そうなるともう、みなぞう君と言うよりキトウ君だね」
「いやいや、カメキチで十分でしょう」

 みんな好き放題言ってるよ、ママン……。

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2004.05.09

ふっふっふ、身体は正直よのぉ……。

 光が丘駅でエスカレーターに乗ろうとしたら、なんだかバコンバコンと変な音がする。見上げると、みんな歩いて上っていた。一人や二人じゃなくて全員がそうやって歩いているので、足音が共振して増幅されているのだった。
 よく見ると、エスカレーターが止まっている。みんなエスカレーターに足を乗せてからそのことに気づき、仕方なく歩いて登っているようだった。
 ところが私の身体は「エスカレーターは動いているもの」という条件付けが出来てしまっているから、それが停止した状態というものを受け入れてくれない。だから止まっているエスカレーターを見ていると、次第に目眩がしてくる。やがては足元がおぼつかなくなり、フラフラする。

 ほとんどの人が止まっているエスカレーターをエッチラオッチラ登っていたが、彼らはそんな目眩とかを感じないのだろうか。
 私はそのエスカレーターを見た瞬間にもう目眩が始まったので、すかさず脇にある階段へと針路変更したのだった。

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2004.05.07

歯医者、ドタ治療?

 GWに入った直後の4/30に詰めてもらった物が、その日の晩に取れてしまった。まぁ本格治療が始まるまでの仮の詰め物なので、仕方がないという事でそのまんまにしておいた。
 で今日、「取れちゃったんですけど~」と歯医者に行った。私を担当してくれている歯科医が「もう仮の詰め物じゃ限界ですね。本式の方をはじめちゃいましょう」という事になってしまった。ドタキャンの逆である。この場合、何て言うのが正しいんだろう?

 左下奥の歯茎に麻酔を打たれる。目を閉じているので詳しい事は判らないが、なんだか歯科医の腕がブルブルと震えている。おまけに、なんだか凄い鼻息だ。
 「んふ~!」とか言いながら手を震わせてる気配を感じ取ると、いったい何をやってるんだろうという疑問がわいて来る。

 麻酔の後は定番の治療で、削っては口をゆすぐ繰り返し。ただ麻酔が唇の方にも効いているので、口をゆすぐ度にピュッピュッと水が漏れる。なんだか、子供向けのお風呂用玩具にでもなったような気分だ。

 一番奥の歯だからか、歯を削るついでに歯茎も削られたらしい。またもや仮の詰め物を入れて今日の治療は終わり。
 来週には銀歯が装着される予定である。

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2004.04.30

詰め物がとれた奥歯が痛い♪

 十時に歯科へ。
 詰め物の経過を聞かれた。当日に外れたと言ったら、たった一言「そうですか」で終わってしまった。スルーですかそうですか。
 今回はセメントではなく、硬化プラスティックだそうだ。今度こそ、ちょっとやそっとじゃ外れない、と意気込んでいた。

 結果から言うと、その日の晩に外れた。

 詰め物をした後、歯周ポケットの検査をされた。歯周ポケットに針みたいなものを突っ込んで、その深さを測る。いやはや、痛いのなんのって。
 その後、歯石を取って機械で磨き上げる。その機械が、イメージとして車のワックスがけに使えるグルグル回るアレの歯用サイズ、といった感じ。磨いてくれたお姉ちゃんが慣れてないのか、よく的をはずしてグリグリと歯茎を磨くハメになる。そんな時に普通は一言詫びるものだと思うのだが、彼女は「がんばってくださいね~」と励ましてくれる。って、がんばるのはお前じゃ!

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2004.04.26

セメント勝負

 歯医者に行って、また仮の詰め物を入れてもらうことに。金曜日に入れてもらった詰め物は、土曜日に外れてしまった。

 治療が終わってから歯科医から説明があった。今回のは柔らかめのセメントを使ったので外れにくいし、外れるとしても一度に全てが外れるのではなくて少しずつ削れるようにだから大丈夫、との事だった。

 しかし(こう書いた時点でもうバレバレだが)、結局この詰め物、夜にはいっぺんに全部外れてしまったのだった。それも、別に硬いものを食べてる時ではない。野菜炒めに負けたのである、このセメントは。

 セメント勝負、弱すぎ。

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2004.04.24

食道に空気が溜まってて痛い。

 イメージとしては、食道の中に空気の玉が出来ていて、それが胸元から喉元の間を上下している感じ。げっぷで強制排気しようと思ってコーラを飲んだら、飲みこんだコーラがその空気球を押し下げて行く。それが凄く痛くて、口に含んでまだ飲み込んでないコーラを吹き出しそうになる。
 結局、朝食は食べられなかった。

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2004.04.23

歯医者へ

 歯医者に行く前は、歯に開いた穴に食べ物が入ると痛かった。歯医者に行って詰め物をしてもらったら、いつも神経が刺激されて微妙に痛い。その詰め物に何か当たると、スゲー痛い。
 なんだか、歯医者に行く前の方が幸せだったような気がする。

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