2005.02.28

視点

 今日で、タバコを止めて二年が過ぎた。思いのほか早く過ぎた、というより、正直言って二年も経ったという実感がない。
 どうやって止めたかについては書いたことがあるような気もするし、なかったような気もする。イロイロな方法の複合で、一年ぐらいかかって止めた。

 タバコを止めたことで健康になったかというと、それはそれで疑問だったりするが、もう習慣にするつもりはない。とりあえず、以前より太ったことだけは確かである。

 街中でマナーの悪いスモーカーを見ると、自分も昔はああだったんだなと思い、胸が痛む。あの頃はタバコの吸殻や灰を路上に捨てることに何の疑問も持っていなかったし、非喫煙者が煙を臭いというのは大げさな反応だと思っていた。

 今はといえば、パッケージを開けて出るゴミを路上や地下街に平気で捨てるオヤジを見ては舌打ちをし(でも直接注意はしない)、マックでは禁煙席を探し、地下鉄の改札を出た時点でタバコに火をつける人を見てはオイオイと思う。

 私は、いつも自分のスタンスからしか物が見れない人間なのだ。そのことは、何かにつけて思い出すように気をつけなければならない。自分が変てこな「セイギノミカタ」になってしまわない為に。

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2005.02.27

遅咲き

 何故か今、女房がファーストに燃えている。
 一応知らない人向けに解説すると、ここで言う「ファースト」とは「機動戦士ガンダム」の一番最初のを指す。「ファーストガンダム」とか「初代ガンダム」と呼ばれることもある。

 女房は基本的に、映像作品に対しては淡白な方だと思っていた。それに、ガンダムに興味を持つとは思いもしなかった。

 ツタヤでDVDを探して来てくれと頼まれたのだが見つからなかったので電話をしたら、ビデオでも良いから借りてきてくれと言われた。普通なら「じゃあ、そのうちスカパーでやるのを待ちましょう」という人なのに、珍しいことである。

 でもって今日、ビデオの一巻を見た。一話から三話までを一気見したが、かの有名な「行きまーす!」や「させるかぁ!」は、早々に出てきていた事を知る。あと、ククルスドアンの島が初出だとばかり思っていた旧ザクも、三話で登場していたのにビックリ。
 更に言えば、もうガンダムが登場する頃にはジオン軍の補給は苦しい状態だったのだということも、今回初めて認識した。シャアが三機のザクを要求して二機しか来なかったなんてのは、そこらへんを表しているわけだ。

 女房はいたくお気に入りの様子で、「こりゃ面白い」と喜んで見ていた。それだけでなく、先々週ザッピングの成り行きで見ていたZガンダムでアムロが「俺を無視してカミーユにガンダムを与えるなんて。俺へのあてつけか」という台詞について、「そりゃ初陣がこうなら、七年後にああ言っても不思議はない」と理解を深めたようだった。

 改めて思う。
 人はオタクになるのではない。なってしまうものなのだ。

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2005.02.26

二郎にて

 今日もまた囲碁教室が終わってから速攻でラーメン二郎・神保町店に向かう。ちょっと出遅れたためか、行列は店外に七人ほど。とりあえずクリエで採った棋譜を再現しつつ待つことにする。

 しばらくすると、小さな子供を連れた家族が通りかかった。子供は小学校低学年か。
 その子供、通り過ぎるときに「ラーメンの美味しそうな匂いがするよ」と両親に訴えかけていた。その歳で二郎の魅力が判るとは、なかなか見込みのある少年である。大きく育てよ、と心の底から密かにエールを送ったのだった。

 順調に行列がはけてあと一人で店内に入れるという時、制服を着た女の子二人組が通りかかり、並んでいる我々を見て「行列すごいよ。女子高生が来る場所じゃないよ」と笑っていた。
 そんな事ぁない。自分で自分の可能性を狭めてはいけない。なんならオヂサンが最初から、手取り足取り教えてあげても……。

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2005.02.25

男坂 in 光が丘

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 見事なゲレンデっぷりである。この坂を登ったり降りたりするだけでも大変なのだが、そこをあえて自転車で上り下りするツワモノがたまに登場する。自転車に乗った以上は、押したりするのは損だ、と思ってしまうのだろうか。

 この調子では、月島駅から職場までの橋もひどいことになってるんだろうと思っていたが、そっちは雪のカケラも見当たらなかった。
 やはり練馬は寒い、という事なのだろう。

 何とかして練馬を温暖化させる方法はないものだろうか。まだ人類の科学力では惑星改造なんて事は難しいだろうが、練馬程度は改造できて欲しいものである。

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2005.02.23

余裕の勝利

 社員食堂に、こんなメニューがあった。

250gビックチキン
完食挑戦
肉野菜巻き揚げ
580円 621Kcal
たんぱく質 21g
 この私に向って「完食挑戦」とは良い度胸である。この程度の鶏肉など、二郎に比べればカップ麺にも等しい。

 というわけで、この挑戦を受けることにした。あくまでもあちらが挑戦者であり、こちらは迎え撃つ方である。

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 実物を目の前にすると、確かに一瞬だけ「おっ!?」と思うボリューム感がある。しかし良く考えれば、この肉の下に大量の麺が埋まっているわけじゃない。楽勝である。
 そう思ってまず端から一口かじる。

 衣、頑強。

 口の中がザリザリに傷つけられてゆく。挑戦とは、こっち方面の事だったのか? 何と小ざかしい手口を。
 しかしこの程度の衣、かつてパイナップルを皮ごと食った友人に比べれば、どーとゆー事はない。
 バリバリと噛み砕き、次から次へと飲み下す。当然、一緒に乗せてあったまるでオレンジのようなふりをしたミカンも食う。

 結果、楽勝で終了。

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2005.02.21

変な夢 二題

 一つ目。
 舞台のモデルは茅ヶ崎に住んでた頃の家。時代設定は今なのだが、親と同居してる独身状態らしい。
 くのいち忍法帳のDVD-BOXを買ったは良いが親の目があるので見られない、という事で悩んでいる。何か良い方法はないだろうかと考えつつ、PCを分解したり組み立てたりしている。
 で、グルッと周囲を見回すと、玄関と台所の間に今まで自分の知らなかった部屋を発見する。ここなら襖を閉めれば独立した空間になるから、親に知られずにくのいち忍法帳のDVDが見られると嬉しくなる。そう思った時にはもうその部屋に自分の机とPCがセットされている。
 さぁ見よう、と思ったところで母が雑巾を持って部屋に入ってきて、この夢が終了。

 二つ目。
 外国のドラマを見ている。男三人、女三人が素っ裸で食事をしている。ちなみに男は全員、頭頂部の毛根に不自由なスダレ頭。
 スパみたいなところで、浅い湯船につかりながらいかにもまずそうな外国の食い物を食べているのだが、そのうち男の方の一人が全員に湯船に沈められて殺される。
 これぐらいから、自分もその画面の中に入り込んでいる。
 湯船だった場所はいつのまにか海になっていて、浮き袋兼用のドリンクホルダーに掴まりつつ、バタ足で海岸にたどり着く。
 海から上がるとそこは大学で、裏門に面した庭で講義が始まろうとしている。後ろのほうの席に着こうと思って空いてる場所を探しながら周囲を見回すと、フェンスの向こうに本屋を発見する。
 「あぁ、この大学に受かっていたら、あの本屋の思い出なんかもいっぱいできちゃうんだろうな」と考える。
 その本屋に入り、店内に飾ってある人間サイズのガンダムフィギュアヘッドを見て「アレはZ、こっちはソードインパルスかな。何だ、エルガイムが混じってるよ」などと思っている。
 すると突然店内でライブが始まる。舞台はいつの間にか、川崎にある「ぴあにしも」というライブハウスがモデルになっていて、高校生ぐらいの男の子が自作の歌を歌っている。
 あぁ懐かしいねぇなどと思いつつ聞いていると、黒人のギタリストがオベーションのギターにそっくりなヤマハ製のギターを持って話しかけてくる。どうやら自分も学生時代はそこでライブをやっていたという設定らしい。
 ギタリストについで今度は店のマスターまでやってきて、またライブをやれよと勧められる。いや自分はバンドのリードギターというポジションだったからソロはやらない、と断るのだが、別にギターだけのライブでも良いじゃないか、と熱心に勧められる。
 そこへ、トリビアの泉で司会をやっている八嶋氏がやってきて、私に電話だよと言う。それをきっかけにマスターとギタリストに断りを入れて立ち上がったところで目が覚めた。

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2005.02.20

秘密結社の定例集会

 昨日は第三土曜日で、某所で高田馬場征服をたくらむ悪の秘密結社による定例集会が開かれたのだった。

 昨日のキーワードは何と言っても「こぼしまくり」だろう。
 いつも通りにピッチャーと人数分のタンブラーを発注したのだが、タンブラーが先月までと違って素焼きの逆台形型というか土器型というか。
 まずは一杯目をと首領が注ぎ始めたのだが、その時にピッチャーでビールの入ったタンブラーを直撃してしまった。何事にもまず先陣を切る生き様は、さすが首領。
 「すんませーん! 素面のうちから、やっちゃいましたー!」とお店の人に雑巾持ってきてもらう。

 その次、何と俺様が自分のタンブラーに裏拳をかます。宙を舞うタンブラー。飛び散る黄金色の雫。思わずこぼれる「あぁっ! ビールの一滴は血の一滴なのにっ!」という嘆きの台詞。
 はいてたズボンはビタビタに濡れて、お漏らしでもしたような状態に。これがまた時間が経つに従って生乾きの状態になって、イヤーンな感じ。

 その後もあちこちで絶叫があがり、合計で四回ぐらいタンブラーがひっくり返ってたように思う。もっとも後のほうになると酔っていて、記憶が定かではないが。

 もし来月の定例会でタンブラーが変更になってたら、ウチら以外にもこぼしまくった客がいたんだろうと安心できるんだが。 というか、タンブラーのせいだと思いたい。

 他には「ダブって買っちゃったから」という人から、「くじびきアンバランス」のノベライズを、500円でゲットする。80円のお買い得である。げんしけんじゃなくてくじアンというところがまた、なんとも。
 そしたらオマケという事で、バルタン星人のバレンタインチョコをもらった。

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 写真では判りづらいがこのチョコ、パーティングラインが見当たらない。両手の爪が微妙にふくらんでいる事や顔の角度などから考えて、かなりヌキの方向を注意して設計されていると思うんだが。どうやってパーティングラインを消したんだろうという話でまた盛り上がる。

 例によって会計した頃には記憶も飛んでいたが、それでもバルタンチョコはちゃんと持ち帰っていた。

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2005.02.17

地震たっぷり

 昨日の地震は、ちょっとマジで焦った。案外揺れが大きかったし、揺れてる時間も長かったし。思わず隣に寝てた女房をパシパシとたたき起こしてしまった。
 しかし亭主の慌てぶりに比べると、女房は落ち着いたものである。これが白川夜船というやつか。それにしても船、大きすぎである。

 時計を見たら四時五十分ちょい前で、「あ~、あと30分で起きなきゃいかんのか~」と思いながら横になったら、いつのまにか六時を過ぎている。どうやた目覚ましの攻撃をかわし、爆睡してしまったようだ。
 それにしても地震で起きて目覚ましで起きないというのは、我ながらいかがなものかと思う。

 ちなみに目が覚める直前に見てた夢は、必殺に出てくるなんでも屋のかよ(鮎川いずみ)と鶴瓶がもめてるのを仲裁したら、そのままかよちゃんと暮らし始めることになるという何だか良く判らないものだった。
 夢は内臓からのメッセージという説に従うとこの夢は、私の内臓が鮎川いずみを欲している、という事か。ちょっと微妙な気持ちである。

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2005.02.13

不定期連載・我がニフティ人生(2)

 さて無事にニフティへのサインアップも済ませ、まずはフォーラムというものに入ろうという事になった。
 フォーラムというのは、各ジャンルごとに同好の志が集まって会議室という掲示板で意見交換をしたり特定のテーマで話し合いをしたり雑談をしたり、といった場のようなものである。ニフティ以外では「シグ」と呼ばれている商業ネットもあったらしい。

 ネット生活そのものを始めたばかりなのでまずは初心者向けの、という事で初心者フォーラムに入った。フォーラム名はFHELP。頭のFは全フォーラムに付く事になっているので、二文字目からがフォーラムの内容を表している。SFフォーラムはFSFだし、模型フォーラムならFMOKEIとなる。ではFGALは女の子が山盛り、というわけではないのがまた難しいところであるが。FGALについてはまた後日説明しようと思う。

 パソコン通信では、現在のWebブラウザで表示させてマウスでクリック、というインターフェイスとは違って、全てプロンプトに対してコマンドを打ち込むという方法をとる。フォーラムへは、GOコマンドというコマンドで入る。例えばFHELPに行くなら「GO FHELP」と打ち込むのである。すると画面に、フォーラムのトップメニューが表示される。「会議室」「データライブラリ」「お知らせ」「リアルタイム会議室」といったメニューが、それぞれに番号を付けて表示されており、その番号を入力すればそのサービスに入るという形になっている。
 慣れてくるとメニュー表示をオフにして、直接そのサービスのコマンドを打ち込むという技を使うようになる。これは当時のニフティが従量課金制でありなおかつ料金が青天井だったためである。

 他のネットも従量課金制ではあったが、例えば日経MIXなどは上限が一万円だったと記憶している。つまりどんなに使っても一万円を超えることはない、というわけである。もっとも、全サービスが使えたかどうかは不明である。
 そしてニフティは三分十円だったか一分十円だったか忘れたが、使えば使っただけ課金される仕組みだった。上限はない。だからメニューの表示を省略する事でアクセス時間を短くするというのは、当然の対策だったのである。

 その課金対策を更に勧めていくと、オートパイロットという仕組みを使うことにたどり着く。これはサーバへのコマンド入力を人間が手入力でやるのではなく、通信ソフトのマクロを使って実行させるのである。そうすれば人間より反応が早いから、決まったことだけをやらせるならより効率的にネットを巡回する事が出来る。
 こうして、より短いアクセス時間でより多い情報をダウンロードするのが、パソコン通信の賢い利用法だとされていた。
 この頃は現在のような、定額制で常時接続があたりまえの時代が来るなど、想像もしていなかった。

 前置きが長くなってしまった。
 FHELPに入会した私は、まずフォーラムのサービス中でメインとなる「会議室」に入った。
 「会議室」という名前ではあるが、今で言えば掲示板である。発言を書き込み、その発言に対してコメントをつけることが出来る。発言には発言者の登録名や時刻が一緒に表示される。
 会議室は当時は各フォーラムごとに最大で10個の会議室が持てるようになっていた。これは後日、20個に拡大されるようになる。

 登録名はフォーラムに入会する時に決める。複数のフォーラムに入るにしても登録名は統一するのが普通だった。この登録名は「ハンドルネーム」と呼ばれ、会員同士はこのハンドルで呼び合う。本来「ハンドル」だけで「名前」という意味が含まれているので、ハンドルネームというのは重複表現となるのだが、ニフティではこの呼び方が一般化されていたように記憶している。

 私はその当時「澪 一文・Vo\oV」というハンドルを使っていた。由来は数字の0123である。別に某引越し業者の回し者になりたいから、というわけではない。高校当時、学校の近くに「一二三薬局」というのがあり、これが「ひふみ薬局」である事を知って何となく使ってみたいと思っていたのだ。頭の0は、C言語プログラマは数を0からカウントするという習性に由来している。
 後ろの「Vo\oV」はバルタン星人を表している。環境によっては真ん中の「¥」が「\(バックスラッシュ)」に見えるかも知れない。
 
 初心者フォーラムには会議室の利用練習を兼ねた自己紹介会議室がある。早速その会議室に書き込みをした。
 こうして「澪 一文・Vo\oV」がネットワーク上にデビューしたのである。

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2005.02.09

ウニモグなガンダム

 ココログからトラックバックのお知らせメールがとどいていた。ついにうちにもトラックバックスパムか、とあわてたが、友人からのものだったのでほっとする。

 友人がウニモグをモビルスーツになぞらえているのをみて、そういえば今年のガンダムはウニモグ風だな~と思った。状況にあわせてパーツを入れ替えてるのって、前にもあったっけ?

 この際だからヤナセも、ガンダムカラー・グリーン・赤くて角付きの、三種類のウニモグをリリースしてみてはどうか。きっと売り上げが伸びるに違いないと思う。

 もちろん、私は買わないが。

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2005.02.08

尺度

 昼休みに理事長と、週末にどの二郎に行くかという話題になった。といっても別に、一緒に行く相談ではない。お互いの行動半径が違うので、情報交換が主な目的である。

 理事長は二郎に行くとき、いつも車を使っている。そのためどうしても、周囲に車が止められる店に限定される。しかし今回はせっかくの三連休だから、普段行かれない店に行きたいという。
 たまには電車でしか行かれないところにも行きたいというので、以前から評判の良い相模大野駅前店(通称:相撲二郎)を勧めたら、「あそこは小金井のションボリ版って噂だけど」と言い出した。
 確かに小金井よりは少ないかも知れないが、単独で考えれば猛烈な量である事は間違いない。
 しかし恐ろしいことに私は「あぁ、そうだね」と返事をしてしまったのである。

 どうやら我々は「麺類の量」というものに関して、世間とは異なる尺度を持つようになってしまったらしい。

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2005.02.04

アンバランス・ゾーン

 仕事が終わって携帯から帰るコールをしたら、なぜか変なオッサンの声がする。
「あ、木下ぁ?」
 なんで自宅の電話にかけて、オッサンから他人の名前で呼ばれなきゃならんのだ?
「え? いやその……、どなたですか?
 切れた……。

 気を取り直して、もう一度。なお携帯からは発信履歴かメモリダイヤルからかけてるので、番号の入力間違いという事はありえない。

「は~い、もしもしぃ~?」

 出たのは、若い女性である。わが家に女性はただ一人、それも、こんなに若くない。なにげに癒し系な声だしもう少し聞いていたい気もするが、そういうわけにもいかない。
 念のためにそこが私の家かどうか尋ねたが、もちろん違うと言われてしまう。

 何だかこちらも意地になってきて、もう一度チャレンジする。怖いオッサン、癒し系オネーサンと来て、次はお婆さんでも出るか来るなら来いと思っていたら話中……。もはや完全に、電話交換機に弄ばれている。

 さすがに話中では仕方がないので、女房の携帯にかける事にした。最初からそうしていれば良かったのだ。
 無事に電話に出た女房に「今うちの電話って話中?」と尋ねると「全然」という答えが返ってきた。そこで今の体験を話したところ、ついさっき変な電話がかかってきたばかりだという。
「電話に出たらいきなり『どなたですか?』って聞かれちゃった」
 電話をかけておいて「どなたですか?」もないもんだが、その人が私と同じ状況にいたのだとすれば理解できる。その人もきっと、自宅にかけたつもりなのに他人の声が出たので驚いたのだろう。

 正直言って一瞬、ウルトラQの世界に足を踏み入れてしまったような気がしたのだった。

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2005.02.03

体質茶

 いよいよ本格的な花粉症のシーズンがやってきた。近年花粉症は時期を選ばないという話もあるが、やはり旬はこれからだろう。

 花粉症は辛い。私の場合、ゴールデンウィークあたりまで脳味噌が使い物にならない。
 そんな辛い花粉症だが、去年は思わぬ朗報があった。体質水という飲物が花粉症に効く、という話を目にして試しにと飲んでみたところ、本当に花粉症の症状が出なくなったのだ。
 だから今年の花粉症シーズンも、恐れる事はないとたかをくくっていた。天気予報で花粉情報が流れる時期になったらコンビニに駆け込めばよい。そう思っていたのだ。

 ところがいざその時期になってコンビニに行ってみると、並んでいるのは体質茶ばかりである。今年はこっちしか売ってくれないのか、キリンさん。私は猛烈に悲しい。

 体質水は乳酸菌飲料みたいな味で飲みやすく、けっこう気に入っていたのだ。
 それに加え、私はペットボトルで売っている緑茶系のドリンクが大嫌いである。コンビニで売っている冷たいお茶は、紅茶と麦茶以外はほぼ全部まずいと思っている。例外は爽健美茶と十六茶だけ。
 そんな私に対して花粉症の特効薬かも知れないドリンクを緑茶味にするなんて、これはもう企業レベルでの個人に対する迫害・いじめである。私は断固、体質水の復活を希望する。

 とは言っても、背に腹はかえられぬ。鼻炎薬では眠くなって仕事にならない事が判っている以上、この体質茶に全てを賭けるしかない。
 覚悟を決め、良く冷えた体質茶を一口飲んでみた。

 案外、飲める味だ。

 他の緑茶系ドリンクは飲み下すことすら出来ない私だが、これなら300ミリ程度の容器一本分を楽に飲み干すことが出来た。

 もちろん味に対する感想は、体質茶とは雲泥の違いがあるという感じだが、それでも薬だと思えば飲めない味ではない。

 という訳で、断固たる抗議は取り下げようと思う。だが、体質水復活を希望してるという事だけは、やんわりと伝えておきたい。

 なお、体質水・茶で花粉症が治るなんてプラシーボ効果だよ、という説に対してはこう返事を返そう。

 たとえ思いこみでも鼻水が止まれば俺の勝ち、なのである。

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2005.02.01

不定期連載・我がニフティ人生(1)

 ニフティのパソコン通信サービスが、徐々に終了しつつある。なんだか寂しい。
 ニフティサーブは一時期、自分の人生のかなり重要な部分を占めていただけに、複雑な気分である。たとえ最近はほとんど訪れなくなっても、である。勝手な言い分だが、人の気持ちってのはそんなもんだろう。

 今から15年ぐらい前、冬のボーナスでモデムと通信ソフトを買ったのが私のネット生活の始まりだった。
 モデムはオムロン製で2400bps、MNPクラス5の性能を持った、当時としては一番良いランクのモデルだった。まだ9600のアクセスポイントがない時代である。
 通信ソフトはCCT98という、マクロ機能が強力と雑誌のレビューに載っていたものを選んだ。当時のパソコン通信は従量制課金がデフォルトで、今のような定額制のサービスはほとんどなかったと思う。なので通信費を極力安くあげるために、手作業でのアクセスではなくマクロによるオートパイロットでサッとつないでパッと切る、という方法が主流だったのだ。
 そのマクロも、マニュアルと首っ引きでシコシコと自作したものである。当然マクロとは言えプログラミングだから、デバッグが必要になる。そのために何度もアクセスを繰り返し、結局は通信費がかさんでしまったなんて事もあった。
 このマクロは後日、模型フォーラムのデータライブラリにアップしたのだが、今はどうなっているのだろうか。

 さてその当時のメジャーなパソコン通信サービスと言えば、日経MIX、PC-VAN、ASCII-NETがトップ3だったかと記憶している。これはその有名度とユーザ数からの話である。ニフティはまだ、四位以下だった。
 そのニフティをどうして自分が選んだのか、今となってはその理由が思い出せない。モデムか通信ソフトに、一時間分の無料クーポンでもついていたのかも知れない。

 近場のアクセスポイントを探し、通信ソフトに電話番号とモデムコマンドを設定し、いざアクセスすると文字化けでログインできない。電話代がかさむのであわてて回線を切り、モデムのマニュアルとにらめっこしながら通信ソフトに入れたATコマンドの設定を見直す。
 こんな事を繰り返しながらやっとまともに通信できるようになったときは、一人暮らしのアパートで誰にともなく「やった! ざまーみろ!」と叫んだものだった。

 そして入会手続きをオンラインで済ませ(当時はその段取りにも感動した)、まずは初心者フォーラムに入会する。
 ここで、通信費の節約などというお題目を吹き飛ばす「リアルタイム会議室」、通称RTというものにハマって行くのだが、その話についてはいずれまたの機会に。

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2005.01.31

トンカツラーメン


 社員食堂のメニューで「トンカツラーメン」なるものがあった。何しろラーメンとトンカツである。こんな物が食えるのは生きてるうちだけだからと、アトキンスダイエット中の自分にいいわけをして、食うことにした。

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 味は、そのまんま「ラーメンにトンカツが乗った味」としか言いようのないものだった。特に新しいサプライズがあるわけでもない。乗っているカツの薄さに、高い技術力とコスト意識を感じさせる。

 しかしこれは良く考えたら、パーコー麺ではないだろうか。
 だが社員食堂では以前「鶏肉パーコー麺」は出たことがあるが、豚肉のパーコー麺は出たことがない。
 これをパーコー麺と呼んで、鶏肉パーコー麺は「チキンカツラーメン」と名付けた方が自然だと思うのだが……。

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2005.01.27

ユナイテッドのトイレ

 昨日行ったユナイテッドシネマとしまえんは、設備は綺麗だしイスにカップホルダーや傘立てがあって便利だしポイントカードはあるしレイトショーなら安く見れるし何よりいつでも空いてるしで、大変お気に入りの映画館である。
 ただ一つ、トイレのペーパーホルダーが使いづらい事を除けば。

 普通のペーパーホルダーは、それが取り付けられた壁面に対して垂直方向にペーパーを引き出すようになっている。
 ところがここのトイレに装備されているものは、壁面と水平の方向に紙を引っ張り出すのだ。これが実に使いづらい。

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 普通のホルダーなら「糸を巻き巻き」の要領で両手でクルクルと巻きとる様にしてペーパーを引き出せば良いが、このホルダーではそれが出来ない。そんな事が出来るのはインクレディブル婦人ぐらいのものである。  仕方がないので目算で使いそうな量を一気に引き出し、切り取ってから折り畳んで使う。しかし引き出した時点で床に散乱した状態になっているペーパーを拾って使う事になるわけで、この方法は尻を拭くときに何となく抵抗を感じるのだった。

 もう一つ、このホルダーは専用のペーパーを使う必要があるらしく、そのペーパーがまた微妙に固いのである。
 そのため、苦労して使いやすい大きさに畳んだ後、更に「揉みほぐす」という作業が必要になるのだ。

 ネットのどこかに、このペーパーホルダーの利用方法を記録した動画が転がってないだろうか。少なくともこのホルダーを開発したメーカーは、それぐらいの事はしてくれても良いと思う。
 もっとも一番有り難いのは、ユナイテッドシネマとしまえんがペーパーホルダーを一般的な形式のものに交換してくれる事なのだが……。

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2005.01.22

男はウニモグ

 職場の後輩が、車を買う事にしたという。今まで使っていた車をぶつけてしまい修理の見積もりを依頼したところ、そんなにかかるならいっそ新車を買ってしまおうと思ったのだそうだ。
「中古で買った車ですからね。買った値段の半額かけて直す気にはなりません」という事らしい。

 で昨日の昼休み、何が良いですかねと、よりにもよって私に聞いてくる。この時期にそんな相談をされたら、ウニモグを勧めるに決まってるじゃないか。
 この前タモリ倶楽部で見て、金さえあれば欲しいと思った車である。

 ウニモグの存在を知ったのはずっと昔、新谷かおるのコミック「エリア88」を読んだときだと思う。あれが登場するエピソードの内容は忘れたが、その異様な登坂能力(45度!)とタフっぷりにホレボレしたのを覚えている。
 だからタモリ倶楽部で特殊車両がネタになったときも「こういうネタをやるならウニモグを出さないとね」と思っていたし、本当に出てきたときは「キターーー!」叫んでしまった(半嘘)。

 それにしてもまさかアタッチメント次第で線路まで走れるとは、知らなかった。
 こうなったらもう、次のボンドカーはコレにするっきゃないだろう。

 で、職場の後輩はこのウニモグを見て一言「僕には荷が重すぎます」と言って購入をあきらめてしまった。
 別にウニモグを買ったら線路を走らなきゃいけないなんて決まりはないんだから、遠慮せずに買えば良いのに。ねぇ?

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2005.01.20

料理界のガンガル

 相変わらず食の話題で申し訳ない。しかし勤め人暮らしをしている者にとって食事とは、日常の中で数少ない「変化のある事柄」である事と、これまた数少ない「日常生活の中の楽しみ」である事から、どうしても話題がこっち寄りになりがちである。なにとぞご容赦を。

 昼食に、その名前にひかれて「鶏のわさび照り焼き」を選んだのだが、そのフェイクっぷりに脱力してしまった。

 まず「照り焼き」を名乗る以上は、タレを塗っては焼き、焼いては塗り、という段取りをふむべきではないのか。焼いた鶏肉の上に甘辛いタレをかけたものを普通、照り焼きとは呼ばないだろう。

 そしてわさび。
 メニューにその名がある以上、わさびの味と香りがするものだと思いこんでいた。が、実際はそのどちらも皆無である。
 子供の頃に読んだ本で、怪盗ルパンシリーズなのに全然ルパンが登場しないのがあって不満に思ったものだったが、そんな感じ。だがあの本だって、最後はちゃんとルパンが登場したぞ。

 まさかシェフの名前がわさび、とかいう落ちではあるまいな?

 そんな皿にもう一つの謎を投げかけるのが、付け合わせのイモである。
 一見、粉吹き芋のように見えるのだが、味はない。塩味がしない、とかいうレベルではなく、まるっきり味がないのである。
 そして何故か白滝が一本、芋に絡まっていた。
 いったいこれは、何という名前の料理なのだろうか?

 なんと言うか、偽物テイスト満載の料理だった。せめて「照り焼き風」とか言えば、嘘ではなくなるのだが。
 そういった点ではまだガンガルの方が、嘘はついてないだけマシかも知れない。

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2005.01.16

オヤジの楽園

 Ms igLoo を上映しているシアターB-oneは、松戸駅前のバンダイミュージアム地下一階にある。実は昨日、劇場に入る前と映画を見終わってから、同行した友人の案内で、このバンダイミュージアムの中を散策したのだった。

 まずは有料のガンダムミュージアムに入る。ここは、ほぼ設定通りの大きさのガンダム(上半身のみ)がある事で有名だが、それ以外にも面白い物が見られる。

 たとえばジオンや連邦のスパイが入手したという、敵のモビルスーツ開発中の映像、なんてものがある。それっぽく見せる為に画像はちょっとだけノイズが乗せてあったりして、なかなか凝っている。一緒に行った友人は画面に雨が走っているのを見て「宇宙世紀にもなってフィルムで撮影してたのか?」と突っ込みを入れていた。

 これらの映像は、Ms igLoo にも登場する。劇中に登場する画面も雨が降っていたから、やはりフィルムで撮影したのだろう、きっと。

 この映像の中で最もお勧めなのが「反復横飛びをするガンダムBパーツ」である。
 まだ外装を取り付け終えていないBパーツが軽快に反復横飛びをするその様は、薄暗い画面と相まってホラーテイスト満載である。

 そんな画像を見ながら見おろす実物大Aパーツは、法律上は「建築物」なのだそうだ。その大きさから、建築基準法に則って作らなければいけないハメになったらしい。
 だから今後は、くれぐれもアレを「ガンダムの模型」と呼ばないようにご注意頂きたい。

 さて蘊蓄(ウンチク)物フロアを抜けると、そこはモデラーの天国である。あんなジオラマやこんなジオラマが、大人になってプラモデルぐらいは自由に買えてしまうようになった連中を、ほれほれどーだと出迎えてくれる。
 そんな中で、ヨーロッパの古い建物に突っ込んで倒れているザク、というジオラマを目にした友人が、しみじみと言った。
「みんなジオンが好きなんだなぁ。負けてるジオンが」
 そうなの?

 こうして物欲のツボに針を打たれたような状態で向かう先は、満代屋である。そこはまるで、カラカラに喉が渇いた物欲というイドの怪物に塩水を与えるような、極楽地獄と呼ぶべき場所であった。

 満代屋のフロアに足を踏み入れるとまず出迎えてくれるのが、子供の頃に欲しくて欲しくてしかたなかったオモチャ達である。超合金、ジャンボマシンダー、変身ベルト、etc……。
 そういえば子供の頃、近所に住んでたアンザイ君の家にはこれのほとんどがあったよな~、あそこは金持ちだって親が言ってたっけな~、と正気を失いつつ歩いていくと、いよいよ極楽地獄の中枢である。

 そこにたどり着いたとき、心の中で「買えよ、国民!」というギレンの声が聞こえてきた(嘘)。

 ここで売っている物を挙げていったらキリがない。現行の戦隊物アイテムやライダーのグッズ、プリキュア物、子供用パジャマ、etc……。

 そして大きなお友達のハートを鷲掴みする、超合金魂!
 記憶の片隅では確か15,000円近くしたものが7,000円で売ってる、安い!

 ……と、催眠商法に引っかかって鍋や布団を買ってしまった人と同じ様な状態になりかけていた。良く考えれば、鉛のオモチャに7,000円も出せるほど稼いじゃいないのである。
 これらの誘惑に打ち勝つことが出来たのは、その後で飲み会に参加する事が決まっていたから、という理由があったからである。せっかく買った物を、酔った勢いで電車の中に忘れてしまっては、泣いても泣ききれない。そう考えて心の手綱を引き絞ったのであった。
 もしその後の予定が入ってなかったら、果たしてどうなっていたことやら。

 そんな物欲ストームにさらされてヘトヘトになった心と身体を休めようと、中にあるレストラン、ガンダムカフェに入った。ここは先に書いた実物大Aパーツを眺めながら食事が出来るという、絶好のデートスポット(違)である。
 メニューの名前もガンダムテイスト満載で、友人はその中からモノアイというカクテル(?)を注文していた。
DSC00018
 真ん中にあるのは、杏か何かのシャーベットだそうである。これがまた、全然溶けない。シャーベットと言うより、氷玉である。長居をしたい方にはお勧めと言える。
 この氷玉をかじろうと友人が苦労していたのを見て、店員さんが皿とフォークを持ってきてくれた。きっと以前に同じメニューを頼んだ客が、このモノアイをかじろうとして床にころげ落とした事があるのに違いない。

 そんなこんなで MS igLoo 上映の前後、この「オヤジの楽園」を堪能したのだった。
 実際は二度に分けて行った散策をまとめて書いているのと記憶に頼って書いているためとで、フロアのつながりなどがむちゃくちゃな記述になっていると思うが、なにとぞご容赦いただきたい。こちらのページにフロアの案内図があるので、正確な情報はこちらでチェックされたい。

 何にせよ、バンダイミュージアムとガンダムミュージアム、ガンダム好きのガンダマーならとにかく行くべし。

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2005.01.13

ミクシィ中毒

 いやはや、聞いてはいたけど本当にミクシィがこれほどまでに「中毒性のあるもの」だとは思わなかった。「暇さえあれば」などという生易しいレベルではなく、「何かというと」ミクシィのチェックをしている自分がいる。こんなとき、仕事中にもWebにアクセスできる状況というのは、ありがたいやら困るやら。

 この感覚って、15年前にNifty-Serveに入会した頃の感覚に似ているような気がする。あの頃も、もう社会人二年目として大人の行動をしなきゃいけない年だと言う事は判っているつもりなのに、初めて知った世界に夢中になって毎晩夜遅くまでネットの中(ただしこの場合は、サーバの中)をウロウロしていた。
 今ではネット上のサーバーは24時間稼動が当然になっているが、あの当時は毎日午前三時になるとメンテナンスのためにサービスが停止された。だからRT(チャット)中毒の連中はみんな、Niftyがメンテで落ちるまでRTを続けていたものだった。

 単なるWeb上の掲示板とかでは、これほどの思い入れというものは抱かなかった。それは「自分は既にNiftyのような世界を知っているから、今さらネットワーク云々という世界におぼれるはずもない」という思いがあったからなのだが、こうやってまた改めてクローズドな世界に足を踏み入れてみると、何だ全然同じ行動してるじゃん、という感じ。

 決して自分はネットに醒めていたわけでもなければ、達観していたわけでもない。ましてや、大人になったというわけでは、全然なかったという事だ。

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2005.01.07

カモカモエブリボデー

 TBSで深夜に放送された中島みゆきスペシャルを見た。
 内容は、去年の暮れに女房へのプレゼントとして買ったLAでのスタジオライブDVDの、メイキングっぽいもの。どうりで映像に見覚えがあると思った。

 番組は一時間程度だったが、どうやらこれは不完全版らしい。
 というのは、スカパーのTBSチャンネルで完全版を放送、という番宣が織り込まれていたからである。

 CSのチャンネルで良くある手法で、新規の客を見込めそうなコンテンツをぶつけ、一時的にでも加入者を増加させる。そのうちのほとんどは目的のコンテンツを見終わったら退会するだろうが、中には退会手続きを忘れたり面倒だと思ったりして残る客がいるだろう。
 これを何度か繰り返せば、加入者数のグラフはジグザグを描きながらも少しずつ右肩上がりになる、という寸法である。

 ご多分に漏れずわが家もTBSチャンネルに加入した。果たして来月、すっぱりと退会できるかはまだ判らない。
 以前にアニメ専門のチャンネルでヒカルの碁を一挙放送という時も、やはり入会した事がある。このときは35話まで放送しておきながら、それ以降は放送未定という荒業を繰り出されたのに腹を立てて即刻退会したのを覚えている。

 とりあえず、せっかく入ったんだしという事で向田邦子特集を録画する事になった。
 なんだかんだ言って、結局は良いカモなのか、うちは?

 とか言いつつ、去年退会した東映チャンネルで「有言実行三姉妹シュシュトリアン」が放送されたら、また加入しちゃうんだろうな~。

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2005.01.05

お前等ちゃんとウンコしろよ!

 職場のトイレは各フロアに個室4、小用5という配分で設置されている。
 ちなみにフロアにどれだけの人間がいるかというと、六個ずつの机が向かい合わせになった12人一組のシマが11個。このうち機械しか置いてない席や女性の席を差し引いて、男性が100人。これがエレベーターホールを挟んで北側フロアと南側フロアの二つあるので、個室に関して言えば概算で200人分の尻を四つの便器でまかなっている、という事になる。

 一人あたり平均して滞在時間が5分として、便器一つにつき一時間あたり12人、その四倍で48人。大ざっぱに50人として、フロアの全員が用を足すのに約四時間が必要という事になる。
 つまりフロアの男性全員が一日二回の排便を行うとすると、それだけで個室トイレは一日中満室という事になるのだ。

 これは便器にとってみれば、想像を絶する過酷な労働である。一日中そんなにもたくさんの尻を乗せて、よくぞヒビの一つも入らず頑張っているものだ。

 しかもこの計算はあくまでも単純に均等割しただけのもので、現実にそぐわない部分がある。それは、「誰も同じような時間にウンコがしたくなるものだ」という要素を考慮していない事である。

 たいてい、排便をしたくなるのは起きたときと食事の後である。朝、自宅での一発が不発に終わったので職場でリベンジ、というのは良くある事で、実際始業ベルが鳴った後のトイレはいつも満室状態である。

 そしてお昼時。会社だから当然、みんな一斉に昼食をとる。ということはすなわち、200個の尻がほぼ同時に臨界点に達する、という事である。
 そして事実、昼食後のトイレはいつも、無言のバトルが繰り広げられている。ジャストのタイミングで幸運を手に入れる者もいれば、運に見放され目の前で天国への扉が閉ざされる者もいる。

 そんなバトルに勝利してウン良くシートにありつき、まずは第一波を済ませフウとため息をつくと、隣の個室から何か聞こえてくる。一定のリズムでプチプチと繰り返されるその音に、聞き覚えがある。
 そう、携帯のキーを押す音である。

 人が必死こいて括約筋に満身の力を込めてカタストロフを防いでるその最中に、なんと携帯メールを打ってる奴がいるのだ。こんな暴挙が、果たして許されるのだろうか。

 そういえばトイレに入る度にいつも満室状態で、耳をすませばプチプチカタカタという音が聞こえてくる。
 もはや会社のトイレは完全に、電話ボックスならぬ「メールボックス」となってしまったのだった。

 そしたら俺はいったい、どこでウンコすれば良いんだ?

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2005.01.02

初詣は体力勝負

 さてこれで終わりかというと、そんな事ぁないわけで、展望台はあくまでも中間地点である。
 ここから海側に降り、洞穴の中にお参りをしてこその江ノ島初詣である。というわけで、かなり急な階段を岩場に向かって降り始めた。
 程なくして、宇宙刑事が怪人と戦っていても何の違和感もない岩場に到着する。そのまま道なりに進むと、洞穴の入り口につきあたる。拝観料500円なりを払って中にはいると、ぽつりぽつりと明かりのついた暗~い洞穴が待ちかまえていた。この洞穴は二つあり、それぞれに「第一岩屋」「第二岩屋」と呼ばれている。
 まずは第一岩屋から攻める。洞穴の奥へ向かう道の途中で、明かりを貸してくれる小屋があった。しゃもじのような小さな板に蝋燭を立て、その周囲を風よけの紙が覆っている。数年前に来たときにはなかったサービスである。
 無料という事もあってこれは有り難いと借りていったのだが、実際に使ってみるとそんなに便利な物ではなかった。
 進行方向である前方は風よけの紙が覆っているため、ろくに照らされない。逆に自分の方を向いた側はその紙がないため、洞窟の闇に対してほとんど逆光のような状態になってしまうのである。

 岩屋の中は天井が低く、大人だと中腰で歩かなければならない。まばらに設置された明かりを頼りに奥をめざす。所々に石像があり、まるで横溝正史な世界を作り出していた。
 最も奧までたどり着く直前で岩屋はYの字型に分岐している。まずは左側に行くと、行き止まりを示す柵がある。更にその奧に続く細い洞穴があるが、それはとても人間が通れるサイズの物ではない。説明書きを読むと、その細い洞穴は富士山の麓まで続いているという言い伝えがあるのだそうだ。まるでスケバン刑事のエピソードのようである。
 そしていったん分岐点まで引き返し、右側へ進む。そこには焼き物か石像か判然としない祠が置かれているのだが、なんの説明書きもない。それどころか、入り口でもらうパンフレットにもこの祠のことは触れられていないのである。もしかして、ものすごい秘密が隠されているのかもしれない。
 柵の向こうに置かれた祠に手を合わせて、第一岩屋を引き返した。

 第二岩屋は、第一岩屋と比べると遊び心があるというか、悪のりの感がないでもない。色とりどりの小さな電球が飾り付けられ、スピーカーから妙な効果音が流されている。
 やはり低い天井に頭を押さえつけられるようにして中腰で奧まで進むと、何と底には龍の模型が置かれている。これがまた何というか、ありがたみのかけらもない、実にデパートの屋上チックなシロモノなのである。
 さすがにその置物には手も合わせず、もと来た順路を引き返す。

 正月早々から釣りにいそしむ人たちに混じって岩場をうろうろする。途中、若いカップルにシャッター押してくださいなんて頼まれたりしつつ、のどかな時を過ごす。

 実はここからの帰りが、地獄なのである。来るときと違って、海側から頂上に向かう方向にはエスカーは、ない。そして島の周囲をぐるっと回るような道路も、ない。波打ち際はほとんどが岩場であるため、島の周囲を歩いて本土側に戻る事はまず無理である。そんなことが出来るのは、フロドとサムぐらいのものだろう。
 つまり、根性出して階段を上がり頂上を経由して参道を下る、というのが唯一のルートなのである。
 若い頃はこのルート、何だかんだと不平を言いながらも、ちゃんと歩いて帰ったものだった。しかし、今はもう四十代。辞書の言葉に従うなら、私はもう立派な「初老」なのだ。とてもそんな、恐ろしい旅に身をゆだねることなど出来はしない。

 というわけで、300円を払って渡し船で江ノ島大橋のたもとまで帰ったのだった。やっぱ文明って素晴らしい。

 かつてのそれに比べると、随分と楽をした江ノ島初詣だった。それでもそれなりに疲れていたらしい。帰りのロマンスカーでは、新宿に到着するまでほとんど爆睡状態だった。

 来年もまた、同じような初詣ができればと思っている。もちろん今度は、スパも予定に組み入れるつもりである。

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正月といえば駅伝と初詣

 初夢の記憶もないまま、新年二日目の朝を迎えた。今日こそは良い天気。まさに駅伝日和である。

 これも結婚後に東京に引っ越して以来の恒例となった、おせち料理で一杯やりながらの駅伝中継を堪能する。
 箱根駅伝の舞台になっているコースは、学生時代に車で走り回ったところが多い。だから見ていて選手がどこらへんを走っているのかが良く判る。それがこの駅伝を面白いと思う最大の理由かも知れない。
 特に戸塚中継所を過ぎて藤沢バイパスから134号線に入り茅ヶ崎を通って平塚を通り過ぎるまでのあたりは、我が青春のドライブコースだったこともあってメチャメチャ懐かしい。

 煮物や鯛等をつまみにビールを頂き、良い気分になったところで女房の実家をおいとまする。
 息子は四日の朝まで残留し、優しい祖父母に囲まれたパラダイスを堪能する事になっている。当然の事ながら、彼が我々を送り出す表情が晴れやかだ。

 湘南ライフタウンの真ん中あたりにあるバス停から神奈中バスに乗り、藤沢駅へ向かう。
 実のところ、もう何年も初詣というものをしていない。定型パターン、様式美といったものを愛する身としては、これは不本意な事である。そこでせっかくだからと、江ノ島神社に初詣に行くことにした。

 藤沢駅近辺を歩き回ってコインロッカーを探し、荷物を放り込む。そして小田急の駅で帰りのロマンスカーの切符を確保してから、各駅停車で江ノ島に向かった。

 もう何年も前に岩本楼に泊まって以来の江ノ島だが、相変わらず「ちょっと寂れた感じのする観光地」テイストに満ちていた。それでもコマゴマと改修されているところもあるようで、小田急の駅を出て江ノ島に向かう途中にあった「東洋のマイアミビーチ」という看板は取り外されていた。マイアミから抗議でもきたのだろうか。

 江ノ島へ渡る橋の上から見える、妙に派手な看板に目を奪われる。帯状の電光掲示板をソフトクリーム状にクルクルッと巻き上げた形をしており、何やらせわしく画面が描き変わっている。最初ラブホテル(最近はファッション・ホテルとか言うのか)でも出来たのかと思ったが、近づいてみたらそれがスパである事が判明。
 帰りの電車が決まってるので入るのは断念したが、来年は挑戦してみても良いかも知れない。

 いよいよ鳥居をくぐって恐怖の坂登りである。初詣シーズンだからか、やたらに人が多い。昔ちょくちょく遊びに来たときは開いてた試しのなかった射的屋が営業しており、しかも商売繁盛の様子。
 参道沿いの土産物屋を冷やかしながら、と思ったが、ここの参道は非常に狭い上に、普段からは考えられない程の人が流れているせいもあって、うかつに立ち止まれない。
 人の流れに押されるように、最初のお社に到着してしまった。

 手を洗って口をすすぎ、本殿に手を合わせる。お守りも買って、普通の初詣ならここで終了なのだが、江ノ島の初詣は違う。ここはまだ、スタート地点のようなものである。
 本殿を出たら、まずは頂上を目指す。これが正しいルートというものである。

 などと気張りつつも、かつては己の脚で上がった階段を今はエスカーで楽して上がってしまうのだから、正しいもクソもない。
 エスカーをご存知ない人の為に説明すると、要は単なるエスカレーターである。これが江ノ島の麓から山頂までの間に、三本ほど設置されている。最初の一本はパスして自力で登ったのだが、そこから先は二本のエスカーのお世話になって、らくちんモードで頂上に到着したのだった。

 頂上についたら、目指すは当然展望台である。今は新しい展望台に立て替えられているが、これも昔はすさまじい代物だった。
 展望フロアに行く為のエレベーターが昔の金網みたいなケージで、たどり着いた展望フロアは板張りの吹きさらし。歩けば床がギシギシと鳴き声をあげる「天然ウグイス張り」なところが、よりいっそうスリルを覚える逸品だった。
 そんな展望台も今では、大きなガラス張りの室内型展望フロアになっていた。空調も効いていて、実に快適である。
 四方をぐるっと見回して、携帯のカメラで何枚か写真を撮った。ついでに展望フロアの屋上にも出て外の風を浴び、昔なつかしのモードも満喫してここはクリアという事になった。

05-01-02_01 展望台から江ノ島大橋を望む
05-01-02_02 展望台から見る富士山

 後半へ続く。

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2004.12.31

実家の新兵器

 藤沢の実家に帰省(と言うのも大げさだが)してみると、何やら去年のうちに色々と買い込んだようだ。

 液晶テレビがリビングと和室に一台ずつ。DVDとVHSビデオの複合機もそれぞれ一台ずつで、和室に置いてある方はDVD-R/RAMも使える録画機能付きだった。
 ところがこのDVDでデジタルBSの録画がうまくいかないと親にグチられ、正月早々プライベートサポセンをやらされるハメになったのだった。何でも、これらを購入した電気屋さんを呼びつけて調整の依頼もしたのだがダメだったそうだ。
 マニュアルを引っ張りだし、あれこれと格闘すること約一時間。ようやく、外部入力のBSチューナーから録画が出来るようにした。

 新兵器はこれだけにとどまらない。5メガピクセルのサイバーショットに、キヤノンのデジカメプリンターまで買ってある。
 爺馬鹿モード全開で孫を撮影したは良いが、どうもプリンターの調子がよろしくない。正体不明の帯状の模様が横一直線に横断している。当然(?)これもサポートする事になる。
 これもやはりマニュアルと格闘し、どうにか原因をつきとめる。
 プリントするときに用紙の裏表を逆にしてしまうと、乾ききっていないインクが紙送りローラーについてしまい、その後に印刷する用紙を汚してしまうらしい。対処方法は、クリーニング用紙を通過させてローラーについたインクを取り去る、であった。

 二件ともマニュアルベースでサポート完了となった。正直、民生機を作ったりサポートをしている人たちには頭が下がる思いだ。うちの業界じゃ、マニュアルベースでのトラブルシュートは相当困難だから。

 さて、実家の新兵器はこれで終わりではなかった。最終兵器はなんと、トイレで待ちかまえていたのだった。
 トイレにはいると、閉じていた便器の蓋が自動で開く。その様には思わず桂三枝の声で「いらっしゃ~い」とアテレコをしたくなるほどである。
 そんな便器に誘われて腰をかけると、正面の壁に操作パネルがある。尻を洗うボタンはもちろん、それ以外にも蓋の開閉、水洗の大用小用それぞれ、尻洗いノズルの噴射方向微調整、乾燥といったボタンがずらっと並んでいる。
 仕事柄、この操作パネルに仕込むROMのデバッグに思いを馳せる。実機による最終デバッグはやはり、便器に座って行ったのだろうか。当然、ズボンは脱いで……。
 あと、これのプライベートサポセンは勘弁して欲しいと思った。

 親の話によればこの便器、何もせずに出ていっても便器が勝手に水洗、蓋閉めまでやってくれるらしい。そのおかげで最近は、よそのトイレで用を足したときに流し忘れるという、変な癖がついてしまったそうだ。
 こうなると、便利になりすぎるのも考えものである。
 そして、便利という言葉に据え付けられた便という文字は、実に意味が深いと思わざるを得ない。

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2004.12.30

年末休みは大忙し

 昨日の晩、買い物は午前中に済ませようと言っていたのに、なんだかんだで家を出たのは午後一時過ぎ。やはり休みだと嬉しくてついつい夜更かしをしてしまったのが良くなかった。
 まずは駅前方面へ向かう。
 ショッピングセンターの催し物広場で福引きの行列に並ぶ。一万円分を越えるレシートを持ち込んで四回の挑戦権を得たが、100円分の期間限定商品券とポケットティッシュ三個。
 その間に女房は振り込みを済ませ、本屋でSFマガジンと特撮エースを購入。
 合流してその他の買い物を済ませ、いったん家に戻って荷物を置く。
 ここでひと休みすると気力が失われるので、すぐにまた外出する。今度は駅とは反対側のエリアへ。正月飾りを探してあちこちを放浪するが、売ってないか極端に高いものしか残ってないかの両極端。
 とりあえずお飾りの件は保留のまま、危険と知りつつブックオフへ。ここで二人とも予定外の出費をし、スゴスゴと酒屋に行ってお年始用の日本酒を買う。これは私の実家への貢ぎ物で、去年と同じ菊水の辛口をセレクト。
 再度、お飾りを求めて駅前へと向かう。無事に適度な値段のお飾りをゲットし、帰りにタネキンで晩酌のつまみを調達する。

 帰宅して一息いれようと、まるごとバナナを一人一本ずつ食べる。疲れた体に、糖分が染み渡る。
 疲れたね~と時計を見ると、もう六時になっている。予定より六時間の遅れ。
 あわてて夫は障子貼り、女房は台所掃除にとりかかる。それらが終わったら玄関ドアを拭いてお飾りをセット。
 九時頃になって風呂を入れ始め、風呂掃除と入浴を同時進行で済ませると、すでに十一時。
 こうしてどうにか、2004年終了の準備が整ったのだった。

 年末年始休みって、決して「休んで」はいないよな、という事を実感した一日であった。

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2004.12.25

最終兵器ヨドバシ

 今日は夫婦でお買い物の日。互いに交換するクリスマスプレゼントを買いに出かけた。我が家の場合、大人向けのサンタは周回遅れでやってくるのだ。
 ちなみに我が家のルールは「予算は五千円まで。オーバー分は自己負担。リクエストあり」となっている。

 こちらのお目当ては、新ゲッターロボの6巻。女房のお目当ては、中島みゆきのDVDを二枚。一つは「歌姫 in LA」で、もう一つが「夜会の軌跡」だそうである。

 まずは新宿のビックカメラへ。ここは我が家の定番買い物スポットなので、ビックカメラで扱っていると思われる物はまずここで探す事にしているのだ。

 DVDの売場に行くと、以前に行ったときとは棚の配置が変わっている。店としてはテコ入れの意味でやっているのだろうが、この年になると慣れ親しんだ構成に変更を加えられるのは、あまりうれしくない。
 案の定、ゲッターのDVDを探すのに苦労する。また、そんな時に限って目につくのは新ゲッター対ネオゲッターとか、新ゲッターの1巻から5巻までだったりする。そいつらはもう全部持ってる40歳ってのも、ちょっといかがなものかと思うが、それは置いとくことにする。
 売場のあちこちをウロウロしてようやく、新ゲッターロボの6巻を発見。パッケージの裏表紙(で良いのか?)を見るとTVCMで見た「逝っちゃった目の竜馬」のカットがあり、よしよしとうなずく。
 これで自分がもらうプレゼントは確保できた。次は女房の分である。

 ところが中島みゆきに関しては、夜会のDVDしか置いてない。仕方がないのでビックP-KANを出て、別の量販店へと向かった。

 ここではとりあえず「歌姫 in LA」のみ発見。しかし夜会の軌跡は見あたらない。
 諦めきれず、レジで店員さんに夜会の軌跡はありますかと尋ねたところ、どういう理由かは知らないが思い切り口を「へ」の字にしてこう聞かれた。

「夜会の奇跡ぃ? それぇ、最近出たんですかぁ? 新しいのならぁ、そっちの新作コーナーにあるしぃ、そうでないならぁ、アーティスト別の棚になりますぅ」

 文字では声音が伝えられないのが残念だが、あの声は「学級会でいたずら者の男子を糾弾する学級委員」そのものであった。文字で書くとなると「!」マークを付ける程ではないかも、と思いながら、付けないとなるとそれはそれで違和感を覚える程度の