2005.07.22

宇宙戦争

 昨日、いつもの映画館で宇宙戦争を見た。原作を読んだのは小学生の頃で、学校の図書室で借りたのを覚えている。それ以来再読することもなく、昔の映画を見たこともない。
 私にとっては、実に30年ぶりの宇宙戦争なのである。

 正直言ってこの映画には、そんなに期待をしていなかった。ほぼ原作通りということなのでラストがどうなるのかは見当がついていたし、映像に関してはCGの力でどんなものでも作り出せるご時世だから新たなサプライズもないだろうし。
 本当はほかの映画を見ようと思っていたのだが、時間的な問題があってこちらに切り替えたのだった。

 以下、ネタバレを含むので未見の方はご注意を。

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2005.07.16

SF大会一日目 その2

●息子がシール交換をしたいと言うので、シール企画のブースへ。
 豊富なサンプル画像もあったのだが、息子はスタンダードに自分の写真で行く事にした。こういう時、デジカメは便利だ。しかし壁際に立ってる姿を撮った写真は何となく「容疑者その1」という感じがする。
 シールと言えば神北さんという事で、神北さんの姿を探す。ブース内に並んだ端末の、最前列左側で作業中だった。やはり働く男の背中は凛々しいねぇ、などと思いつつ、忙しそうなので特に声はかけずその場を去った。

●とりあえず団体行動はここまで。家族三人ともお目当ての企画があるので、ここでバラけることにした。
 私は「海外の凄いアニソン」という企画を覗く。やはり人気企画なのか、凄い混雑。ちょっと出遅れたため、とても中に入ることができない。
 ふと隣の部屋を見ると、入り口前で秘密結社の友人U子さんが受付をやっていた。そこで少し立ち話をしていたらアニソン企画の部屋に少しだけ余裕ができたので、速攻で中に飛び込んだ。
 企画の内容は、海外で放送された日本の特撮・アニメを紹介するというもの。有名なものとしては、東映の戦隊物がアメリカではパワーレンジャーとしてほぼ作り直し状態で放送されている。この企画では、それ以外にもいろいろとありますよ、という事で様々なアニメや特撮が紹介されていた。
 私が入った時はちょうどそのパワーレンジャーの、それもスペシャル特番を紹介しているところだった。「スペシャル特番」と書くと重複表現のようだが、ここで紹介されていたのはまさしく「特番」のスペシャルなやつだった。
 パワーレンジャーでは毎年、去年のレッドと今年のレッドの競演エピソードが作られているらしい。そのスペシャルという事で、歴代のレッドが勢ぞろいして戦うという、まるで東京ドームシティみたいな話が作られたのだった。
 舞台は地球でも月でもないどこかの星で、ビーファイターカブトが悪事を働いているところをデカレッドが発見し、歴代レッドが勢ぞろいしてそいつらをやっつける、という話。
 ご丁寧にも全レッドの変身シーンがちゃんと流れ、全員の変身が完了して見栄ポーズをとったときにはもう、画面はマッカッカ。かつて教科書を真っ赤にしようと企んだ悪の組織があったが、まさかその野望が資本主義国家で達成されるとは思ってもみなかった。
 それ以外にも様々な番組が紹介されていた。一番印象的だったのは、戦隊物がフランスに輸出されたバージョンで、バイオマンがあまりにも大人気だったため翌年の戦隊物は「バイオマン2」とタイトルが変更された、というもの。主題歌も現地歌手によるオリジナルに変更されており、BIOMANは「び~おまん」と発音される事も判明。ちなみにその翌年は「び~おまん3」が放送されたらしい。おそるべし、び~おまん。
 ちなみにこの企画、途中からジャッキー・チェンの呪いがかかったらしく、DVDプレイヤーの操作をちょっと間違えると必ずジャッキーのアニメが出てくるようになってしまった。
 何はともあれ、軽い胃潰瘍なら治ってしまいそうなぐらい、タップリ笑った企画だった。

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2005.03.10

帰ってきたウルトラマン 17話~20話

 職場の友達から借りたDVDの5巻を見ながら晩酌。

第17話「怪鳥テロチルス 東京大空爆」
 実はこれ、前後編モノの後編。前編で、石橋正次が爆弾抱えて大暴れというドラマパートと、テロチルスが大暴れという特撮パートが絡み合っていた。後編の冒頭で、ウルトラマンはテロチルスに敗退する。
 最終的には当然ながらウルトラマンが勝つわけだが、そんなことよりも石橋正次のパワーに目が吸い寄せられてしまう。
 さすが、アイアンキングより強い生身の人間だけの事はある。

第18話「ウルトラセブン参上!」
 かの有名な、ベムスター登場の回。しかし、全編を通して登場するベムスターよりも、二分程度しか登場しないウルトラセブンの方がサブタイトルではでかい顔をしてるというのがすごい。
 ちなみにこの回を見て初めて気づいたのだが、帰ってきたウルトラマンの劇中音楽の中には、ウルトラセブンの劇中音楽が少なからず使われているようだ。
 このエピソードの冒頭でベムスターに食われてしまう宇宙ステーションの隊長は梶だったが、ウルトラセブンでは同じようなポジションで倉田というのがいたような気がする。これは同一人物だと脳内補完するのが正しい見方なのだろうか?

 このエピソードから登場するウルトラブレスレットはまず最初に、贈り主であるセブンに敬意を表してなのか、アイスラッガー的なパワーでベムスターを切断するのであった。

第19話「宇宙から来た透明大怪獣」
 隕石が坂田次郎の通う小学校に落ちる。MATは調査に来るが、目視のみで普通の隕石と断定する。これって以前にやはり西田隊員が工事現場から出てきた怪獣の卵を誤認したパターンと同じだと思うのだが、MATにはQCサークルみたいな活動はないという事なのだろうか。
 次郎少年は大怪我をして「郷さん、絶対怪獣をやっつけてよ」と病床からうわ言を繰り返す。しかし次郎少年が瀕死の状態から生還する直前に見た夢は「ウルトラマンに背負われて空を飛ぶ」という内容だった。郷さん、立場ないじゃん。

 このエピソードに登場する怪獣・サータンを見たとき、まずスターウォーズのセブルバ親父を思い出したのはワタシだけだろうか。

第20話「怪獣は宇宙の流れ星」
 猛烈な磁力を持った怪獣、マグネドンが登場。爆弾でバラバラにしたというのに、雷の電力でもう一度磁力を得ると、鋼鉄ジーグもビックリの合体・復活をとげる。
 マグネドンの磁石的性質をどうにかしようと、水力発電所から引っ張ったケーブルを怪獣にくっつけて大量の電気を流すが、マグネドンはびくともしない。そのときのMAT隊員の台詞が、文系な俺様には微妙な感じだった。

「郷、アンチマグネット装置は大丈夫か?」
「はい。どんな磁力も跳ね返します」

 よく知らないのだが、磁力というのは跳ね返せるのか?

「すごい容量だ」
「くそっ! 日本中の電力を集めても駄目か!」

 よく知らないのだが、磁力にも容量というのがあるのか?

 ウルトラマンはこのマグネドンの背中に捕らえられて磁力だか電力だか良く判らない攻撃を受けてアヘアヘの状態にされる。このやられっぷりが、妙に色っぽい。
 もっとも、新マンの本当の色っぽさは吸血怪獣に血を吸われる時が最強なので、これぐらいは小手調べといったところ。

 その後、ウルトラマンは地球の磁力がマグネドンを元気にしているのだと考え、宇宙のどこかにマグネドンを連れ去って戦い、やっつける。その星がどこなのかは良く判らないが、とりあえず月ではないらしい。アルミホイルで出来た隕石が空中に浮かぶ、不思議な星だった。

 とまぁ、こんな感じ。
 気になるのは、ウルトラブレスレットを手に入れてからは、スペシウム光線を使わなくなったこと。その事はあまり覚えてなかったが、やっぱり強力な武器が手に入ればフィニッシュ技はそっちがデフォルト、というのはやっぱり当たり前か。

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2005.03.08

八岐之大蛇の逆襲

 昨日はローレライを見てすっかり興奮してしまったため、帰って一風呂浴びた後、先日録画しておいた「八岐之大蛇の逆襲」を見始めてしまった。これは樋口監督特集として、スカパーの日本映画専門チャンネルで放映されたもの。
 この作品は、就職した年に川崎のレンタルビデオ屋で発見したのを見て以来だから、もう十五年以上前か。作成されたのは1985年で、冒頭レポーター役で登場する庵野秀明が痩せてて髭もなくてお肌ツルツルなのが印象的である。
 「怪傑のうてんき」こと武田康廣氏も、若くてプリプリしている。

 この作品の特技監督を務めたのが樋口真嗣で、劇中で八岐之大蛇の立体映像がグルグルと回るあたりに、今の樋口テイストに通じるものを感じる。

 この作品を見ていると、何となくSF大会のオープニングフィルムを見ているような気分になり、気持ちはすっかり夏になってしまう。この手の作品を見るのがいつも夏だから、身体にそういった条件反射が刷り込まれてしまっているのかもしれない。
 エヴァンゲリオンで舞台設定が常夏だったのも、ひょっとしてあの頃を懐かしんでいたからなのだろうか。SF者にとって夏とは、特別な季節なのである。

 で、商業映画を見た後でこういった自主制作映画っぽいものを見ると、しみじみと「本物の役者というのは、滑舌(かつぜつ)が良いのだな」と実感するのであった。

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2005.03.07

【ネタバレ】ローレライ

 例によってユナイテッドシネマとしまえんで、仕事帰りにローレライを観賞する。本当はレイトショーにすれば1,200円で見れたのだが、色々な意味で我慢しきれず19:15上映の回で見た。
 公開三日目の映画を見るなんて、初めての経験じゃないだろうか。それもこれも、家の近くにあっていつもガラ空きなユナイテッドシネマとしまえん様のおかげである。

 この映画、最新の特撮エースやガンダムエースで熱く語られていることもあって、早いところ見たかったのだ。
 そして自分の目で確かめて、熱く語られるのも当然だという結論に達した。

 役所が吼え、柳葉が唸り、堤が飛び散り、香椎がずぶ濡れる。妻夫木が叫び、石黒がほくそえみ、伊武雅刀が目を見開き、鶴見が歯を食いしばる。

 熱いオヤジ! 戦う少女! 行け! ファンネル!

 とまぁこんな感じの映画だったのだが(嘘)、これはひょっとすると上映終了までにもう一度ぐらい見に行ってしまうかもしれない。実際、見終わった後レイトショーでもう一度見ようかと思ったぐらいである。

 さて、行数稼ぎはこれぐらいにしよう。ここから先は本当にネタバレするので、これから見るつもりだという人は現地点から速やかに撤退セヨ。

 念のため、もう少し行数稼ぎ。
 今回、ユナイテッドシネマとしまえんの8番スクリーンにある「ウィンブルシート」の料金を払って、背中からズムズムと襲い来る振動も楽しんでしまった。

 8番スクリーンのほぼ全てのシートがウィンブル仕様になっていて、三階のカウンターで200円を払うと専用のメダルをくれる。このメダルをシート左側のスロットに入れると、ウィンブルシステムが有効になるという仕組みである。
 これ、爆発シーンの多いローレライのような映画にはお勧めである。

 あと、もしこの映画を私と同じようにユナイテッドシネマで見る場合、I列より後ろに座ることをお勧めする。私はI列のど真ん中で見たのだが、スクリーンがメガネのフレームいっぱいに広がって、正直ちょっと見づらかった。

 さて、それでは今度こそ本当にネタバレ全開!

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2005.01.26

カンフー・ハッスル

 先日テレビで小林サッカーを見て以来、「カンフーハッスル」が気になっていた。
 幸い、ユナイテッドシネマとしまえんでレイトショーがある。これは見るしかない、という事で、適当なところで仕事を切り上げて豊島園に向かった。

 ここから先、ネタばれ注意報発令中。

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2005.01.23

仮面ライダー剣最終回

 正直言ってこの番組が始まった時には、ひでーモンが始まったなー、と思った。その後の数話を見て、一度我が家のレコーダーからレギュラー落ちした。その後、なんとなく成り行きでレギュラーに復活したけが、家族の評判は悪かったし、自分も「いつかは化けるかも」というスタンスで見てた。つまり、「良いと思ったエピソード」は、ほとんどない。あるとすれば、井上脚本の時だけ。始のそっくりさんが出てきた、たこ焼きVS鯛焼きの時は良く出来てたと思う。あの時はウェンディーヌ様も出てたし。

 そんな剣だが、最終回だけは良く出来てたと思う。と言うか、期待してた「化け」が最終回だったとは……。

 バトルファイトの終了が人類滅亡を意味するのなら、バトルファイトを「形の上だけでも継続させる」という方法を選ぶ。なぜなら、友となってしまったジョーカー=始を封印したくないから。そのためにとった手段というのが、「自分がアンデッドになる」というのは、石ノ森ワールドに共通した「人間で無くなってしまった者」というテーマにマッチしていて、自分的にかなりツボだった。
 剣崎がアンデッドになっても人間の心を失わないという部分については、それ以前の「キングフォームを使いすぎるとアンデッドになってしまう」云々から自分の心でそれを押さえ込むというエピソードで伏線が張られているから、ストーリー的に矛盾はない。

 キャラ設定・世界観設定ともに矛盾のない形で、こんなに綺麗な終わり方をした仮面ライダーって、クウガ以降のライダーでは始めてのような気がするのだが、どうだろうか。
 何より、クウガ・アギト・555でやった「ラストバトルのクライマックスでの閃光から、いきなり時間が飛ぶ」というのをやらなかっただけでもグッジョブ、と思ってしまう。

 次は響鬼。プロデューサーがクウガの時と同じ人になるらしい。恐らく、ここ数年のライダーとは違った雰囲気を持つ作品になるだろう。
 またアギトの木野さんみたいな、おやじライダーが出てくれると嬉しいのだが。

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2005.01.06

猿の軍団

 スカパーで猿の軍団の放送が始まった。懐かしさについ、毎週録画予約の設定をしてしまう。
 それにしてもまさか、小松左京が関わっていたとは知らなかった。
 主題歌は子門真人だが、これもテロップを見るまでは水木一郎かと思ったほど、粘りけの少ない歌い方。たいやき君は、これの後だったんだっけ?

 本家(?)の方と同じように、こっちもまた「未来の地球は猿に支配されていた」という話。猿の惑星は宇宙船を使っていたが、こちらはコールドスリープで未来に行く事になる。
 そのきっかけとなる地震のシーンが実に豪勢に作ってある。これって、日本沈没と同時期だったか。流用というのではなく、ノウハウの継承という感じがする。

 それにしても、随分と忘れているものだ。初回の時点ではまだ、ライオン丸の人は出てきてなかったとは。それだけでなく、若い女性の研究者が子供二人に同行してたという事も、すっかり忘れていた。
 もっとも、猿の軍団で覚えている事と言えば、主題歌の最後のフレーズと、ビップ将軍というキャラが出てくるという事だけなのであるが。
 この程度の記憶力では、とても真のオタクは名乗れない。

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2004.12.17

ゴジラファイナルウォーズ PART2

 随分と日数が経ってしまった気がするが、これは13日に書いたものの続きとなる。多少なりともネタバレの香りは避けられないと思うので、ココから先を読む方はその点についてはご了承願いたい。

 さて私が知る限りでは二度目となる「最後のゴジラ」だが、どうやら世間では賛否両論まっぷたつ状態らしい。
 もっとも怪獣映画のほとんどがそうなるような気もするので、にこのゴジラだけが取り立てて騒ぐほどの論議を呼んでいるとも思えない。

 ただ今回のゴジラに関しては、見た人が「そうそう、こういうゴジラが見たかったんだよ」という反応をするタイプではない、と思う。
 コレは別に、今まで見たこともないまるっきり新しいタイプのゴジラ、と言っている訳ではない。ただ、ここ数年やってきた「リアル路線」でもなければ、我々の世代が子供の頃に見た「スーパーゴジラ路線」でもない事は確かだろう。

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2004.12.13

ゴジラ ファイナルウォーズ PART1


 神北さんのブログでも話題になっていた、「ゴジラ ファイナルウォーズ」を見てきた。
 ユナイテッドシネマとしまえんのレイトショーで1,200円。映画が終わったのは23時半だが、電車で二駅だから余裕のよっちゃんである。いや~、良いところに引っ越したもんだわ、ホント。

 で、アレコレと語りたいことはあるのだが、今日のところはとりあえず見てきたという報告と、ついうっかり買ってしまった「ゴジラ ポップコーンBOX」のご報告を。

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 これがそのゴジラ・ポップコーンBOXなる、数は知らないが数量限定販売と書かれていたもの。ポップコーンとバケツでお値段600円。これにコーラのLサイズをつけたら何と奥様、1,000円でしたわ。
 この紐で首からバケツをぶら下げてポップコーンを食う様は、決して家族には見せられたもんじゃなかっただろうと思う。自分じゃ見えないから、推測だけど。

 当然このバケツ、ちゃんと家に持って帰ってきた。持って帰って来たは良いが、使い道が全然思い浮かばない。どうしよう、これ。
 秘密結社の人で、欲しがる人がいたらあげちゃうんだが……。

 正直、700円でこれより量の多いポップコーンとジュースのセットになった、インクレディブル・コンボにすればよかったと後悔しているのであった。

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