ものすごく久しぶりに、ラーメン二郎に行った。最後に食ったのがいつでどの店なのか思い出せないぐらいに久しぶりである。
ちょっと調べて見たところ、今年の二月二十八日に環七一之江店で大豚ニンニクトリプルを食べたのが最後だった。まるまる九ヶ月ぶりの二郎という事になる。
今回は、先月開店して二郎ファンの間でも評判の高い神田神保町店に行くことにした。ここなら囲碁教室が終わってから行くにしても地下鉄で二駅なので、アクセスが良い。おまけに三田本店に近い味を出しているという。これはもう、迷っている場合ではない。
ダイエットの事は一時忘れることにして、囲碁仲間からのペア碁イベントのお誘いも辞退して、イソイソと神保町へ向かったのだった。
店の前に到着したのが十二時五十分頃。行列は店外に五人ほど。ただし店内で何人待っているのかは、この時点では不明だった。しばらくして、私の直前に並んでいた人が脱落。路駐していた車に乗ってどこかへ行ってしまった。
順調に列が進んで、十三時三分に食券購入。初回なのでサイズは小を、豚もたくさん食べたいけどダブルを食いきる自信はない、という事で小豚を選択する。店内には待っている人が三人いたので、この時点で自分は四人目となる。
店内に、待っている人用の椅子が二脚あった。これは割と珍しいのではないだろうか。その椅子があるのがトイレの前なのだが、二郎だとあんまりそういった事も気にならない。なぜだろう?
やがて十三時十四分、着席。食券をカウンターの上に出し冷水機からお冷をついで、自分の分が出てくるのを待つ。
並んでいる時にもう「大きさだけ~」と聞かれているため、着席して三分で小豚ニンニクマシマシにありつくことが出来た。
ちなみにトッピングコールの時、ニンニクを「マシマシ」と言うか「ダブル」と言うかで悩んでいたが、自分の直前にコールされた人がマシマシと言ったので、前例に従うことにした。でも食券にダブルってのがあるんだから、ニンニクダブルでも意味は通じるはずなんだよな。

出された丼を写真に収めて、早速頂くことにする。
麺は評判通り、三田本店に良く似た柔らかい太麺である。自分は二郎に関しては柔麺好きなので、実にありがたい。
ちなみにが食べたことのある二郎の麺の中では、一之江店で開店一ヶ月以内に出されていた猛烈に柔らかい麺が最も好きである。あれを食べたときには「二郎のトロ!」と思ったほど、感激したものだった。今はもう、普通の麺に近くなってしまって、ちょっと残念である。
話がそれた。神田神保町店の話に戻そう。
麺に続いて豚がまた、二郎テイストあふれる仕上がり。厚みこそ本店にその迫力を譲るものの、面積が広い。こんなハムみたいに広い二郎豚を見るのは初めてである。しかもそれが積み上げた野菜の下に隠されていたものだから、引っ張り挙げて大きさを認識したときにはちょっと焦った。一瞬、玉砕(食い残すこと)を覚悟したものだ。
ミッシリと身が締まっていて噛み応えがあり、非常に満足度の高い豚だった。
ただちょっとしょっぱかった。これなら、野菜を増して中和させながら食うという手段もアリだな、と思った。
スープはちょとばかしカネシ醤油がきつかったか。ニンニクがスープに負けてしまうぐらいだから、かなり辛口だったのだろう。野菜ニンニクカラメのコールをしている人もいたが、あのスープだと野菜増しカラメなしでもちょうど良いぐらいかも知れない。
後で帰宅してから野菜増し掲示板をチェックしたところ、ここ数日は辛口になっているのだそうだ。周期的なブレのうちなのかも知れない。
トータルで、非常に満足できる一杯だった。次回は野菜増しにしてみよう。
十三時半に食い終わって店外へ出る。店を出るときに帽子をかぶったら、帽子のフチでしごき集められた汗がボタボタと床に落ちた。
店外は自分が並んだときとはうってかわっての大行列で、二十人近く並んでいた。どうやらタイミング的に、非常に運が良かったらしい。
ところで二郎とは不思議な食い物で、これを一杯食うとなぜか翌日は体重が二キロ増えている。二郎の一杯は、どう考えても丼込みでも二キロの重さはないはずなのに、である。
果たして明日、俺様は何キロになっているだろうか。
ちなみに昨日の夜は、75.4キロだったことをお知らせしておく。