やっと、ついに、長年待ち焦がれ続けたスターウォーズ初期三部作のDVDボックスが発売された。DVDがこの世に登場してからずっと、エピソード4から6までのDVDが発売されるのを待ち続けてきたわけだから、本当に「やっと」という気持ちで一杯だ。
ボックスの片面は、エピソード4が公開されたときのポスターデザインを元にしたもの。

そして反対側は、我らが(?)ダースベイダーのどアップである。

やたらとツヤがあるため、写真を撮ると部屋の明かりやら自分が映りこんでしまう。困ったもんだ。
そして中に収められた個々のパッケージがこれである。

全て新しくデザインされたもの。自分としては、公開当時のポスターを基調としたデザインにして欲しかったのだが。しかしそれだと、日本向けは独自にデザインしなきゃいけないからコストがかかるのかな。
ここでもまた、特典ディスクのダースベイダーがどアップで。こうして見ると、スターウォーズの主人公はダースベイダーなのだ、という事が良く判る。そう、スターウォーズとは「アナキンの細腕(片方は義手)繁盛記」なのである。
てな話は置いといて、今日は一日休みをとって、昼前からテレビの前に陣取ってのスターウォーズ祭りである。暴君ハバネロ焼きそばと冷えたビールを用意し、まずはエピソード4から。
DVD化にあたってベースになったのは特別編、というのは知っていたので、場面が増えたり画面に登場する生き物やその他もろもろが増えているのは驚かなかった。だが特別編で増えてたシーンの目玉であるジャバ・ザ・ハットの登場シーンが、更なる改良を加えられてるとは思わなかった。特別編で見た「痩せたジャバ」よりも、よりジャバらしくなっている。
またオビワン痴呆症説の元になったR2-D2のことを覚えてない件についてだが、字幕を見る限り「見たこともない」なんて事は言ってない。ただ自分がR2の主人じゃないのかと問われて「持った覚えはないが」と言っているだけである。これはこれで、確かに嘘じゃない。それに出会いのシーンで、気絶したルークを覗き込んだ後にR2に向かって「マイフレンド」と呼びかけている。これはオビワンがR2の事を知っていた証拠といえるのではないだろうか。
それと、エピソード1と2ではオビワンはC-3POとは出会ってなかったんじゃなかったっけ。だとすると、エピソード4に関しては別にエピソード1・2との矛盾はない事になる。
いかんいかん、ついつい原理主義的な発言をしてしまった。
缶ビール三本と暴君ハバネロ焼きそばを消費しつつ、エピソード4は終わった。やっぱ、これが一番かな~。何しろ、初めて見たのは14歳の時だもんな~。
そしてお次は帝国の逆襲。この作品ではベスピンでの細かい描写が増えたことが有名だが、じゃぁもともとはどうだったかというと思い出せない。ただ、手を加えられた部分はどうしても、エピソード1・2と似たようなテイストになってしまう。こればかりはどうしようもないのだろう。
帝国の逆襲では、ダコバでヨーダと出会うシーンが一番好きだ。登場したときは小汚いジジィなのに、その正体がジェダイマスターだと判ると突然、威厳を感じさせる表情になる。あのシーンは、最近すっかりCGのおかげで元気になってるやんちゃなヨーダにはない深みがある。
でもって最後はジェダイの復讐。最近は「ジェダイの帰還」と言われているらしいが。まあ、ダースベイダーが「ジェダイへの帰還」を果たしてアナキン・スカイウォーカーに戻るという話の内容から考えれば「ジェダイの帰還」が正しい訳なのかも知れない。
でもね、オジサンはこの映画をずーっと「ジェダイの復讐」と呼んできたのだよ。だから今さら、別の名前で呼ぶ気にはなれないのだよ。それはもう、帰ってきたウルトラマンを絶対に「ジャック」と呼びたくないのと同じぐらい、修正不可能なものなのだよ。
オールドファンはおそらく、この作品が一番不満なんじゃないだろうか。何しろ最後のシーンを追加した影響で、あのイウォークの民謡っぽい曲が別の曲に差し替えられているし、最後に他界した三人のジェダイ騎士がルークを見守るシーンでは何と、アナキンが若返っている。まさかこんなところで手を加えるとは、予想もしなかった。ま、実際は2ちゃんでのリークを見ていたから覚悟は出来ていたが。
ま、不満な点も色々あるが、やっぱりスターウォーズを手軽にいつでも見られるようになった、という事はありがたいことだ。
そしてこのDVDを見て改めて、たとえビスタサイズであっても再生できるハードが我が家になくても、買い集めたLDは捨てられない、という事を思い知らされたのであった。